◆自律神経機能が低下する高齢者には対策が必須

 自律神経が疲弊する夏は、高齢者にとってはさらに過酷。梶本さんの示すグラフを見て驚愕した。

「自律神経機能は歳を重ねるごとに急降下します。筋肉などは鍛えれば維持したり、向上することが可能ですが、自律神経機能は確実に低下します。高齢者(70代)は、10代の約8分の1にまでなるのです」

 そして中年世代の数値も見逃せない。40代では10代の半分、50代は約3分の1に。全般的に男性より女性の方が低く、ホルモンバランスが崩れる更年期(40~50代)の下降はやはり著しい。これは私も身をもって実感している。

「野生動物も同じように落ちます。動物は自律神経機能が若いときの半分になれば、集中力が落ちて敵にやられたり、自然環境に適応できなかったりして、生きていけません。

 しかし人間は、英知によって家や衣類、冷暖房を発明して自律神経機能の低下をカバーしているわけです。

 そうとはいえ高齢者は、体調不良や暑さ、脱水にも自分では気づきにくく、場合によっては命にもかかわります。

 つまり高齢になったら、過酷な夏は対策が必須。周囲の配慮がとても重要なのです」

※女性セブン2018年8月9日号

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