国内

小林よしのり氏「新天皇の世の中、どうなるか楽しみ」

『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』著者の矢部宏治氏

 平成最後となる終戦記念日の天皇の「お言葉」は、近年同じだった文言に、「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致し」という一節が付け加えられた。そこにはどんな思いが込められていたのか、『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』著者の矢部宏治氏と『天皇論 平成29年』著者の小林よしのり氏が議論した。矢部氏は今上天皇は沖縄という視点から見るとテロにもめげず慰霊を続けるなど、実は非常にアクティブで強い意志をもっていると指摘した。

小林:沖縄の件に続き、もう一つ革命的だったのは、被災地に行ったときに、しゃがんだりして被災者と目線を同じにしたこと。それはもう、今上陛下が独自につくったスタイル。それをやったら天皇の権威は失われてしまうと誰しも思った。わしも思っていた。ところが、違った。天皇に対する敬愛の念が高まり、逆に権威を高めた。すごい逆転劇だなと思いました。

矢部:沖縄の問題と同じで、本気度が伝わるんですね。

小林:即位したときは「戦後民主主義の青二才みたいのが天皇になった」と揶揄されたが、いまや昭和天皇より今上天皇のほうが国民の敬愛が高くなっているわけだから。

矢部:民主主義国家・日本における「新しい天皇像」を、ものすごい努力をして作り上げてこられた。その本来の務めができなくなったから譲位したいとおっしゃっているのに、安倍政権は当初、非常に消極的だった。保守派の言論人たちも政治的発言は「言うな」と。それはおかしいでしょう。

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン