小林:次の世の中はどんな世の中になっていくのか、新天皇はどんな世の中を目指そうとされるのか、ものすごく楽しみではある。天皇と上皇の二重権威になるという人がいるが、今上陛下は新天皇の邪魔になることは絶対にしない。天皇陛下が壇上に上がってスピーチされるとき、皇后陛下は横でずっと頭を下げているんです。天皇は一人であり、権威の重さがまったく違う。だから、新天皇にいまの陛下が頭を下げた瞬間、みな新たな天皇というものを理解するでしょう。

矢部:私も次の時代については楽観視しています。新しい天皇はあの素晴らしいお二人のもとで長い準備をされてこられたのですから。

■こばやし・よしのり:1953年、福岡県生まれ。漫画家。代表作『ゴーマニズム宣言』シリーズのスペシャル版『天皇論 平成29年』が大きな話題に。

■やべ・こうじ:1960年、兵庫県生まれ。書籍情報社代表。著書に『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』『戦争をしない国 明仁天皇メッセージ』(須田慎太郎氏との共著)など。

※週刊ポスト2018年8月31日号

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