激しい口調で語る藤田氏。菜七子がたびたびテレビ出演し、“アイドル扱い”されていることも気になるという。
「『炎の体育会系TV』(TBS系・6月23日放送)って番組に菜七子が出てたんだけど、その時『天才ジョッキー』って紹介されてたんだよ。3年目でやっと30何勝挙げたばかりの騎手が、なんで天才なわけ? オレだったら打ち合わせの時に、『すごい諸先輩方がたくさんいるので、そういう言葉を使わないでほしい』って言うよ。あるいは天才って紹介されたら、『自分なんてまだまだです』ってコメントすべきでしょう。菜七子には、他の騎手にどう思われるかが見えていない。
周りにチヤホヤされて、それに乗っかってるだけで、競馬への真摯な姿勢が見えてこない。このままだと流されて、単なる“時の人”で終わってしまう。もっと気を引き締めてほしい」
藤田氏が菜七子の“姿勢”に苦言を呈するのは、騎手は落馬などで命さえ落としかねない危険と背中合わせの仕事だからだ。
「オレはフェアプレー賞を19回も貰ってるから言う権利はあると思うけど、フワフワした気持ちで競馬をしていたら、自分がレースで怪我をする可能性があるし、他の騎手を巻き込んで怪我させる危険性もある。芸能人になりたいのなら今のままでもいいけど、本気で騎手として勝負したい、GIを勝ちたいと思ってるなら、もっと自覚を持ってほしい」
昨年8月には、同期ジョッキーと「未成年飲酒騒動」(本人は同席していたが飲酒はせず)を起こして騎乗を“自粛”するスキャンダルも。この一件についても藤田氏は「JRAは過保護すぎる」と断じた。