私がこれまで繰り返し述べてきたように「文科省教育の埒外」にあるスポーツや音楽やバレエなどの分野では、日本から世界一流の人材が続々と登場している。したがって「アンチ文科省」教育を行なえば、ビジネスの分野でも世界で戦える人材を十分育成できるはずなのだ。
だが、それは従来の忖度行政に慣れきった政治家や文科省の幹部たちにはできない改革だろう。城山三郎さんの名著に倣って言えば、そんな上司に対し、「もう、きみには頼まない!」と言える、肝の据わった若手官僚の出現を期待したい。
※週刊ポスト2018年9月7日号