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ビール党が恐れる痛風 医師は「あん肝は問題ない」

摂取量を把握すればあん肝は最高の相棒に

 旨い食べ物とともに酒がついつい進んでしまう季節。どうせなら、飲み食いしながら健康になれないものか──。ビール党の悩みの種は痛風を引き起こすとされるプリン体だが、驚くことに同じくプリン体を多く含むあん肝こそツマミに適しているという。『ビール! ビール! ビール!』の著者で、自宅に常時100本以上の世界のビールを揃える慶和病院院長の大川章裕医師(57)が説明する。

「ビールや発泡酒の原料になるホップには体の老化を防ぐ抗酸化作用があります。そこに抗酸化作用を持つビタミンEを多く含むあんこうの肝を一緒に摂れば効果がアップすると考えられます」

 痛風持ちには恐怖の組み合わせにしか思えないが大丈夫なのか?

「他の酒よりプリン体が多いとはいえ、ビールだけでは7リットル以上飲まなければ、ガイドラインにある痛風患者の1日の摂取制限の目安(400ミリグラム)を超えません。プリン体過多に陥る主な原因は食事です。3食におけるプリン体の摂取量を計算し、目安を下回る食生活を送っていれば、ビールとあん肝を数切れ食べることに問題はないでしょう。私はほぼ毎晩ビールを飲んでいますが、ツマミであん肝を食べても健康です」(同前)

 ビタミンE同様、抗酸化作用を持つのがビタミンA、Cで、Eと合わせ『ACE(エース)』と呼ばれている。ビタミンAを多く含むのはレバー、ウナギ、卵、緑黄色野菜などで、Cを多く含むのはトマト、ゴーヤなどだ。

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