芸能

『るろうに剣心』演じる早霧せいな、「自分と共通点全くない」

緋村剣心役について語る早霧さん(撮影/浅野剛)

『幕末太陽傳』で佐平次を演じた伝説の元宝塚トップスター早霧せいなさんと漫画『お多福来い来い』でそれを描いた宝塚大好き漫画家・細川貂々さんが初対談。『るろうに剣心』は『少年ジャンプ』に連載された和月伸宏の漫画『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』をミュージカル化、2016年に宝塚で初演。早霧さんは主人公の緋村剣心を演じた。この10月、松岡充、上白石萌歌らとの共演で東京、大阪公演の幕を開ける。

貂々:(緋村剣心役は、)ご自身と重なるところもありますか?

早霧:いや、重ならない(笑い)。重ねようと思えば、重ねられるんですけど、「ちょっと共通点があります」とか言ったら、かっこよすぎて恥ずかしくて(笑い)。どの役でも演じるときは、自分との共通点や共感できる部分を探すところから始めると、それが突破口になって役づくりが広がっていくので、それは大切にしていることなのですけど。

貂々:時代でいえば、宝塚の卒業公演『幕末太陽傳』もほぼ同じですけど、演じられた佐平次とは重なるところはありましたか?

早霧:佐平次のひょうひょうとしているところが、すごく好きなんですよ。佐平次はちょっと泥臭いのかな。楽して生きたいという精神が出るところがかわいいというか、人間っぽいというか。共感もできましたし、共通点もいっぱい(笑い)。かっこよすぎてヒーローすぎる剣心は、私にはもったいないです。

──『幕末太陽傳』は古典落語の『居残り佐平次』を核に、『品川心中』『三枚起請』などのエピソードをちりばめて構成された、川島雄三監督の傑作映画。宝塚では2017年、早霧さんの佐平次、咲妃みゆさんのおそめのコンビで上演され、これは早霧さんの卒業公演となった。貂々さんの最新コミックエッセイ『お多福来い来い てんてんの落語案内』には、早霧さんの卒業公演を観劇した様子も描かれていて、宝塚ファンからも熱い支持を得ている。

貂々:佐平次を演じているときはすごく楽しそうでしたよね。

早霧:はい。楽しかったですね。少々ふざけていてもオッケーだったので、いかに遊び心を役に投影するかと考えていました。

関連キーワード

関連記事

トピックス

会話をしながら歩く小室さん夫妻(2025年5月)
《親子スリーショットの幸せな日々》小室眞子さんは「コーヒー1杯470円」“インスタ映え”カフェでマカロンをたびたび購入 “小室圭さんの年収4000万円”でも堅実なライフスタイル
NEWSポストセブン
宮城野親方
何が元横綱・白鵬を「退職」に追い込んだのか 一門内の親しい親方からも距離置かれ、協会内で孤立 「八角理事長は“辞めたい者は辞めればいい”で退職届受理の方向へ」
NEWSポストセブン
元女子バレーボール日本代表の木村沙織(Instagramより)
《“水着姿”公開の自由奔放なSNSで話題》結婚9年目の夫とラブラブ生活の元バレーボール選手の木村沙織、新ビジネスも好調「愛息とのランチに同行した身長20センチ差妹」の家族愛
NEWSポストセブン
常盤貴子が明かす「芝居」と「暮らし」の幸福
【常盤貴子インタビュー】50代のテーマは「即興力」 心の声に正直に、お芝居でも日々の暮らしでも軽やかに生きる自分でありたい
週刊ポスト
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
ホストにハマったAさんが告白する“1000万円シャンパンタワーの悪夢”「ホテルの部屋で殴る蹴るに加え、首を絞められ、髪の毛を抜かれ…」《深刻化する売掛トラブル》
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン
大谷夫妻の第1子誕生から1ヶ月(AFP=時事)
《母乳かミルクか論争》大谷翔平の妻・真美子さんが直面か 日本よりも過敏なロスの根強い“母乳信仰”
NEWSポストセブン
麻薬の「運び屋」として利用されていたネコが保護された(時事通信フォト)
“麻薬を運ぶネコ” 刑務所の塀の上で保護 胴体にマリファナとコカインが巻きつけられ…囚人に“差し入れ”するところだった《中米・コスタリカ》
NEWSポストセブン
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
〈ちゅーしたら魔法かかるかも?〉被害女性が告白する有名ホストクラブの“恐ろしい色恋営業”【行政処分の対象となった悪質ホストの手練手管とは】
NEWSポストセブン
公務のたびにファッションが注目される雅子さま(撮影/JMPA)
《ジャケットから着物まで》皇后雅子さまのすべての装いに“雅子さまらしさ“がある理由  「ブルー」や小物使い、パンツルックに見るファッションセンス
NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん(2025年5月)
《英才教育》小室眞子さんと小室圭さん、コネチカット州背景に“2人だけの力で”子どもを育てる覚悟
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
【ステーキの焼き方に一家言】産後の小室眞子さんを支えるパパ・小室圭さんの“自慢の手料理”とは 「20年以上お弁当手作り」母・佳代さんの“食育”の影響
NEWSポストセブン