国内

三億円事件告白小説“真犯人”からのメールと専門家真贋分析

事件当時に公開されたモンタージュ写真(写真:時事通信フォト)

〈なぜ、この事件を起こしたのか。なぜ、捕まることなく時効を迎えられたのか。その後、私の人生はどうなったのか。事の顛末すべてを、ここに書き記していく所存でございます〉

 日本犯罪史に残る未解決事件である「三億円事件」。1968年12月10日の発生からちょうど50年の節目を前に“真犯人”を名乗る人物が登場し話題を呼んでいる。

〈府中三億円事件を計画・実行したのは私です。〉

 衝撃的なタイトルがつけられた告白文は、小説投稿サイト『小説家になろう』で、8月8日から公開が始まった。全72回に及ぶ手記は、9月23日に完結。インターネット上では、「白田」と名乗るその筆者が、本当に“真犯人”なのか、議論が巻き起こっているのだ。

 告白の内容に入る前に、三億円事件を振り返っておく。

 事件発生当日の朝9時20分、当時の東芝府中工場の従業員に支払われるボーナスを積んだ輸送車が、府中刑務所裏の路地で偽の白バイ隊員に停止させられた。

「輸送車にダイナマイトが仕掛けられているという連絡が入った」

 そう告げた犯人が車の下を覗き込むと、みるみる白煙が上がった。輸送車に乗っていた日本信託銀行(現・三菱UFJ信託銀行)の行員4人が飛び降りるのと入れ替わりでハンドルを握った犯人は、約3億円(正確には2億9430万7500円)の入った現金ケース3個を載せた車を発進させた。

関連記事

トピックス

この笑顔はいつまで続くのか(左から吉村洋文氏、高市早苗・首相、藤田文武氏)
自民・維新連立の時限爆弾となる「橋下徹氏の鶴の一声」 高市首相とは過去に確執、維新党内では「橋下氏の影響下から独立すべき」との意見も
週刊ポスト
元・明石市長の泉房穂氏
財務官僚が描くシナリオで「政治家が夢を語れなくなっている」前・明石市長の泉房穂氏(62)が国政復帰して感じた“強烈な危機感”
NEWSポストセブン
新恋人のA氏と腕を組み歩く姿
《そういう男性が集まりやすいのか…》安達祐実と新恋人・NHK敏腕Pの手つなぎアツアツデートに見えた「Tシャツがつなぐ元夫との奇妙な縁」
週刊ポスト
女優・八千草薫さんの自宅が取り壊されていることがわかった
《女優・八千草薫の取り壊された3億円豪邸の今》「亡き夫との庭を遺してほしい」医者から余命宣告に死の直前まで奔走した土地の現状
NEWSポストセブン
あとは「ワールドシリーズMVP」(写真/EPA=時事)
大谷翔平、残された唯一の勲章「WシリーズMVP」に立ちはだかるブルージェイズの主砲ゲレーロJr. シュナイダー監督の「申告敬遠」も“意外な難敵”に
週刊ポスト
左から六代目山口組・司忍組長、六代目山口組・高山清司相談役/時事通信フォト、共同通信社)
「六代目山口組で敵う人はいない」司忍組長以上とも言われる高山清司相談役の“権力” 私生活は「100坪豪邸で動画配信サービス視聴」も
NEWSポストセブン
35万人以上のフォロワーを誇る人気インフルエンサーだった(本人インスタグラムより)
《クリスマスにマリファナキットを配布》フォロワー35万ビキニ美女インフルエンサー(23)は麻薬密売の「首謀者」だった、逃亡の末に友人宅で逮捕
NEWSポストセブン
クマ被害で亡くなった笹崎勝巳さん(左/バトル・ニュース提供、右/時事通信フォト)
《激しい損傷》「50メートルくらい遺体を引きずって……」岩手県北上市・温泉旅館の従業員がクマ被害で死亡、猟友会が語る“緊迫の現場”
NEWSポストセブン
財務官僚出身の積極財政派として知られる片山さつき氏(時事通信フォト)
《増税派のラスボスを外し…》積極財政を掲げる高市早苗首相が財務省へ放った「三本の矢」 財務大臣として送り込まれた片山さつき氏は“刺客”
週刊ポスト
WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン