保険適用範囲外のがんについて、オプジーボを投与すると謳うクリニックは存在する。自由診療だから費用は莫大なものになるが、薬価が改定され、“自由診療でも手が出せる金額”になったことで、患者側のハードルは下がってしまった。
「そうした自由診療で投与するクリニックで、副作用への対応には疑問が残ります。病床がないクリニックで、副作用が起きたり、がんが悪化して入院が必要になったら、病院に丸投げ。私のところにはそんな目にあった患者さんが何人も来ています」(前出・勝俣氏)
小野薬品工業は、自社HPで再三にわたって、オプジーボの適正利用を訴えなければならない状況が続いている。
※週刊ポスト2018年11月9日号