芸能

安藤サクラ 義母・角替さんの闘病を朝ドラ現場では知らせず

化粧もせずに娘を抱え、急ぎ足で柄本家へ

 10月27日早朝、女優の角替和枝さんが都内の自宅で亡くなった。死因は「原発不明がん」。64才だった。

 角替さんは高校卒業後に女優を目指して静岡県から上京し、つかこうへい事務所を経て、柄本明(69才)が主宰する「劇団東京乾電池」に所属。26才の時に柄本と結婚した。長男の柄本佑(31才)、次男の柄本時生(29才)も俳優として活躍する芸能一家で、佑の妻である安藤サクラ(32才)にとっては義母にあたる。

 サクラがNHKから朝ドラ『まんぷく』のヒロイン役のオファーを受けたのは、角替さんのがん発覚の直後だったという。

 今年1月末に行われた『まんぷく』ヒロイン発表会見の冒頭、サクラはいきなり大粒の涙を流した。いつもは明るく華やかな朝ドラ会見としては異例のことだった。

 サクラは、「このお話をいただいてから、すごくたくさんのことを考えて、たくさんの時間を使って、悩んで、覚悟を決めてきました。まず一滴(涙が)こぼれましたが、後はずっと笑っていたいと思います」と続け、オファーを受けたタイミングが、昨春に娘を出産したばかりだったので「まさかできるはずないと自分の中で思っていた」と明かした。

 そんな彼女の背中を押してくれたのが、両親であり、義父母だった。会見でサクラはこうも明かした。

「義理の母には“あんた、これやらないんだったら、この仕事一生やめな”と言われて。(中略)ここに立っていることが何てありがたいことなんだろうって思って、ちょっと泣けてきました」

 それほどサクラにとって、義母である角替さんの存在は大きかった。

「オファーの段階で角替さんの病気がわかっていたから、サクラさんの中では、ますます主演を務めることへの迷いが出たようです。でも、角替さん自身が、彼女が演じる姿を見るのを楽しみにしていた。主演のオファーを受ける決断ができたのは、角替さんの後押しがあったからだと言っていました。ただ、角替さんに寂しい思いや心配をさせたくない、残された時間に少しでもお孫さんの成長を見てほしいと、撮影のない日はたびたび娘さんを抱いて角替さんの自宅へ“帰省”してました」(NHK関係者)

 撮影は毎週、月曜日から金曜日まで。土曜日の朝に大阪を発って東京に帰り、子供を抱いて角替さんの自宅へ出向く。そして日曜日の夜に大阪へとんぼ返りする生活を続けた。

「特にここ2~3週間は、金曜日の収録が終わると急いで帰り支度をし、夜のうちに東京に戻って夫の実家に直行していたそうです。その頃から急激に体調が悪化したんでしょう。ただ、サクラさんはつらそうな表情や悲しみをまったく表に出さなかったので、角替さんが闘病していたことを現場の人間は誰も知らなかった。訃報のニュースで知り、本当にびっくりしました」(前出・NHK関係者)

 角替さんの死からわずか2日後の29日の月曜日、サクラはいつものように大阪での撮影に臨んだ。「義母の気持ちにこたえるためにも、ここで休んじゃいけない」。そんな覚悟があったのかもしれない。

※女性セブン2018年11月15日号

関連記事

トピックス

食品偽装が告発された周富輝氏
『料理の鉄人』で名を馳せた中華料理店で10年以上にわたる食品偽装が発覚「蟹の玉子」には鶏卵を使い「うづらの挽肉」は豚肉を代用……元従業員が告発した調理場の実態
NEWSポストセブン
大谷翔平の妻・真美子さんの役目とは
《大谷翔平の巨額通帳管理》重大任務が託されるのは真美子夫人か 日本人メジャーリーガーでは“妻が管理”のケースが多数
女性セブン
17歳差婚を発表した高橋(左、共同通信)と飯豊(右、本人instagramより)
《17歳差婚の決め手》高橋一生「浪費癖ある母親」「複雑な家庭環境」乗り越え惹かれた飯豊まりえの「自分軸の生き方」
NEWSポストセブン
雅子さまは免許証の更新を続けられてきたという(5月、栃木県。写真/JMPA)
【天皇ご一家のご静養】雅子さま、30年以上前の外務省時代に購入された愛車「カローラII」に天皇陛下と愛子さまを乗せてドライブ 普段は皇居内で管理
女性セブン
稽古まわし姿で土俵に上がる宮城野親方(時事通信フォト)
尾車親方の“電撃退職”で“元横綱・白鵬”宮城野親方の早期復帰が浮上 稽古まわし姿で土俵に立ち続けるその心中は
週刊ポスト
殺人未遂の現行犯で逮捕された和久井学容疑者
【新宿タワマン刺殺】ストーカー・和久井学容疑者は 25歳被害女性の「ライブ配信」を監視していたのか
週刊ポスト
本誌『週刊ポスト』の高利貸しトラブルの報道を受けて取材に応じる中条きよし氏(右)と藤田文武・維新幹事長(時事通信フォト)
高利貸し疑惑の中条きよし・参議院議員“うその上塗り”の数々 擁立した日本維新の会の“我関せず”の姿勢は許されない
週刊ポスト
東京駅17番ホームで「Zポーズ」で出発を宣言する“百田車掌”。隣のホームには、「目撃すると幸運が訪れる」という「ドクターイエロー」が停車。1か月に3回だけしか走行しないため、貴重な偶然に百田も大興奮!
「エビ反りジャンプをしてきてよかった」ももクロ・百田夏菜子、東海道新幹線の貸切車両『かっぱえびせん号』特別車掌に任命される
女性セブン
店を出て染谷と話し込む山崎
【映画『陰陽師0』打ち上げ】山崎賢人、染谷将太、奈緒らが西麻布の韓国料理店に集結 染谷の妻・菊地凛子も同席
女性セブン
高橋一生と飯豊まりえ
《17歳差ゴールイン》高橋一生、飯豊まりえが結婚 「結婚願望ない」説を乗り越えた“特別な関係”
NEWSポストセブン
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
雅子さま、紀子さま、佳子さま、愛子さま 爽やかな若草色、ビビッドな花柄など個性あふれる“グリーンファッション”
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
「週刊ポスト」本日発売! 岸田首相の脱法パーティー追撃スクープほか
NEWSポストセブン