さらにブレインケアクリニック院長の今野裕之医師は、“食べ始め”に口にすることの多いみそ汁に亜鉛を多く含む食材を入れることの利点を強調する。

「牡蠣、サバ、マイタケなどの食材に多く含まれる亜鉛は、インスリンの分泌を促し、血糖値の上昇を抑える働きがある。食後の血糖上昇を抑えることで、糖尿病以外にも体内の炎症や酸化など老化を進める要因を抑えることができ、アルツハイマーを引き起こしにくくなると考えられます」

 一方で今野氏は、摂りすぎに注意したほうがいい具材もあると指摘する。

「糖質が多い具材は、入れる量に気を付けたほうがよい。ジャガイモやサトイモ、ニンジンなどの根菜類がごろごろしているようなみそ汁では糖質の過剰摂取になってしまう可能性があります。どうしても根菜たっぷりのみそ汁を味わいたければ、ご飯を控えるなどバランスを考えてください」

 かさが減って多く食べられることが健康に悪影響を与える点に注意が必要だ。

※週刊ポスト2018年11月9日号

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