ライフ

脳梗塞の「種」は頸動脈MRA&エコーで見抜ける

くどうちあき脳神経外科院長の工藤千秋医師

 脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの総称である脳血管疾患はがん、心疾患に次いで日本人の死因の第3位。毎年25万人超が新たに発症していると推計されている。

 これらの中で最も患者数が多いと言われている脳梗塞は、血管が詰まって脳細胞に酸素や栄養が行き渡らなくなり、脳細胞が壊死することで発生する。

 大きな原因となるのは動脈硬化だ。とくに高血圧や肥満、糖尿病といった生活習慣病によって血管が弾力性や柔軟性を失い、動脈硬化が進行して血管壁にプラーク(コレステロールや脂肪が固まったもの)が生じ、血管が詰まる。

「最近は検査機器が発達して、動脈硬化の発見が容易になりました」

 そう指摘するのは、くどうちあき脳神経外科院長の工藤千秋医師。最近は磁場を用いて撮影する「MRI」や造影剤を使わず撮影する「MRA」の技術が進化し、早期に異変発見がしやすくなったという。工藤医師が注目する撮影部位は「頸動脈」だ。

「頸動脈は、動脈硬化の兆しがはっきり現われる部位であり、進行すると頸動脈狭窄になって脳梗塞を発症するリスクが高まります。そのため『頸動脈MRA』や『頸動脈エコー』を利用して、首周りの頸動脈の血流や血管の厚み、狭窄や動脈硬化の状態などを検査することが大切です」

関連キーワード

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン