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『イッテQ!』ヤラセ疑惑を大特集するフジに「鬱憤晴らしか」

汐留(日本テレビ)は激震

『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)におけるヤラセ疑惑が週刊文春によって報じられて以後、連日、その話題が様々な場面で取り上げられている。日本テレビ関係者は、事実関係については詳しい検証を待つと黙って業務を続けているが、その手を止めて「やり過ぎでしょう」と、何人もが思わず声をあげたのは8日(木)の午後だった。

「とにかくフジテレビがしつこかった。前日にネットニュースで週刊文春のスクープが先行公開されてから話題だったから『イッテQ!』のヤラセ疑惑を取り上げることそのものは当然だとわかっています。でも、あんなに長時間、特集するような内容でしょうか?」

 フジテレビの平日午後に放送しているワイドショー『直撃LIVE グッディ!』では、約40分もの時間をかけて『イッテQ!』のヤラセ疑惑について取り上げていたのだ。芸人の宮川大輔が参加した祭りの開催場所、ラオス現地でも取材を行い、同時開催だったコーヒーフェスティバルのために撮影されたらしい会場の空撮映像も入手。総力をあげて取り組んだことがうかがえる放送内容だった。

「人気バラエティ番組のヤラセといえば、これまでフジテレビは取り上げられる側になることが多かった。まるで、その憂さを晴らすかのような力の入れようは、やり過ぎですよ。これを言うと反省していないと言われるから黙っているしかないけれど、今回の『イッテQ!』の疑惑は、解釈と表現の違いにヤラセ疑惑がかけられている。5年前の『ほこ×たて』(フジテレビ系)でのラジコン対決から浮上したヤラセと違って、長々と特集するような問題なのかと疑問です」(前出の日テレ関係者)

 絶対に○○なもの同士を競わせて決着をつけることをテーマとしたバラエティ番組『ほこ×たて』は、たとえば「絶対に穴の開かない金属」と「どんな金属にも穴を開けられるドリル」を対決させる人気番組だった。ところが、ラジコンカー対決の企画に出演したラジコンメーカー社員が、実際の対決とはかけ離れたものを編集で捏造されたと告発したことにより、ヤラセが発覚。2011年1月から続く人気番組は、2013年11月に打ち切られ、放送倫理が問われた。

「『ほこ×たて』のときだって、他局は通り一遍の事実報道くらいしかしませんでしたよ。40分もの大特集なんて組まなかった。力を入れる部分が間違っているとしか思えない」(日テレ関係者)

 海を挟んで向かい合うお台場と汐留、フジテレビと日テレ、予想外の形で冷戦が始まるのか。

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