オフシーズンに入ってもエンゼルス・大谷翔平(24)はメジャーリーグの話題の中心だ。13日には今季のア・リーグ最優秀新人(新人王)に選出されたが、ファンの注目を集めているのが、トミー・ジョン手術からの復帰のタイミングである。
エンゼルスのブラッド・オースマス新監督は、大谷の打者としての復帰について「開幕からシーズンの3分の1の期間中に」と話している。そのため5~6月が濃厚と見られているが、ここに来て「3月28日の開幕試合出場もあり得る」との情報が浮上してきたのだ。地元のスポーツ担当記者がいう。
「ビリー・エプラーGMの説明によれば、術後5週間で大谷は右肘を完全に伸ばしきれるまでに回復している。これは同じ手術を受けた他の選手と比較しても、驚くほど順調です。
大谷が左打者であることも早い復帰を後押しする。右打者と比較して右肘への負担が少ないからだ。球団は無理させるつもりはないだろうが、同じ地区の強敵・アストロズの開幕ダッシュを防ぐには、大谷の打棒に頼りたいのも本音だ」
営業面でも、大谷が開幕に間に合うことは大きい。
「大谷が衝撃のデビューを果たした今年4月のエンゼルスの観客動員数はメジャー全球団でトップ。当初10種ほどだったチームストアの大谷グッズも、いまや70種に増えている。来季の開幕に間に合うかどうかは、集客やグッズ売り上げに大きく関わってくる」(同前)