芸能

テレビの音楽特番が懐メロばかりになる深刻な事情

音楽特番で懐かしの曲ばかり紹介される理由とは?

 音楽業界とテレビの現状を示しているかのような番組だった。11月19日、19時から3時間に渡って放送された『歌のゴールデンヒット-年間売上げ1位の50年-』(TBS系)は視聴率10.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)を記録。オリコン売上1位を振り返る番組ながらも、2003年の1位であるSMAP『世界に一つだけの花』が放送されず、ネット上で話題となったものの、民放の同時間帯では『有吉ゼミ』2時間スペシャル(日本テレビ系)の12.1%に次ぐ数字を残した。テレビ局関係者が話す。

「今の時代、10%取れれば合格点。しかも、最近の音楽番組は視聴率を取れませんからね。民放唯一のゴールデン帯のレギュラー番組である『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)は長時間特番の時こそ2ケタを取りますが、通常の1時間番組では8%前後。休止することも頻繁にあります。ヒット曲が生まれない時代ですから、新曲を放送する番組は当然、厳しくなってくる。その割に、懐かしのヒット曲特集の長時間スペシャルだと、それなりに数字が取れるんです」(以下「」内同)

 番組構成も昨今の視聴者層に合わせていた。副題の「年間売上げ1位の50年」が示すように、過去のオリコン年間ランキングの上位を紹介していったが、昭和の曲には2時間20分ほど費やしたが、平成の曲は30分ほどしか時間をかけなかったのだ。

「今の日本の人口構成比率やテレビの視聴習慣を考えると、若年層を狙っても数字は伸びない。結局、50代以上を狙わないと視聴率はついてこないんです。だから、“50年”と謳いながらも極端な構成になる。このままでは、ますます若者のテレビ離れが進むと心のどこかで感じながらも、どうしても目先の数字に捉われてしまう」

 番組の目玉企画は、グループサウンズ全盛の1960年代にしのぎを削った堺正章と萩原健一の対談だった。

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