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2018.11.24 07:00  NEWSポストセブン

日比谷、湘南などトップ校復権 公立高校志向が強まる背景

◆「指定校」が広がる

 学区撤廃により高学力層が特定の学校に集中するようになったことは先のとおりですが、これをより制度的に進めたのが「指定校」です。

 公立というのは建前としてみな平等であるという前提で施策が行われてきましたが、新自由主義の考えが社会に広がり、国民の間に競争が当たり前で、差をつけることに抵抗感がなくなってきたことを背景として、公立高校に「指定校」が生まれています。

 これは、行政のほうで、特定の学校を大学進学に力を入れる「進学重点校」として指定するというもの。東京都の「進学指導重点校」は有名です。あまり知られていませんが、他県でも似たような指定があるので紹介しましょう。これもいろいろ変遷がありますが、現状のものを紹介します。

【東京都】
・進学指導重点校/日比谷、戸山、西、八王子東、青山、立川、国立
・進学指導特別推進校/小山台、駒場、新宿、町田、国分寺、国際、小松川
・進学指導推進校/三田、豊多摩、竹早、北園、墨田川、城東、武蔵野北、小金井北、江北、江戸川、日野台、調布北、多摩科学技術

 東京都は学校数が多いので、このように3つのレベルがあります(年度により昇段もあります)。こうした指定校は教員を公募できる(意欲のある教員を集められる)、予算がより多く配分されるなど、優遇されています。

【神奈川県】
・学力向上進学重点校/横浜翠嵐、柏陽、湘南、厚木

 これまでは年々増えて20校ほどが指定されていましたが、絞り込みが行われました。

【千葉県】
・進学指導重点校/木更津、佐原、千葉東、長生、県船橋、安房、佐倉、成東、匝瑳、県柏

 各学区から1校というかたちで、県全域に指定校があることが特徴です。

【埼玉県】
・骨太のリーダーを育成する高校生のための埼玉版リベラルアーツ事業/県浦和、浦和第一女子、浦和西、大宮、春日部、川越、川越女子、熊谷、熊谷女子、不動岡、越谷北、蕨

 以前は「進学重点校」的な名称でしたが、全校が何らかの指定を受けており、伝統校のグループはこうした名称でくくられています。

 以上は全体的な学力による指定ですが、公立も私立のような特色ある高校づくりを進めています。国のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)、SGH(スーパーグローバルハイスクール)の県版のような指定は各都県ともありますが、ここでは際立った一例を紹介しましょう。

【東京都】
・医学部進学チーム/戸山
【千葉県】
・医歯薬コース/東葛飾

 このように今では公立も私立のような特色化、個性化を図っているのです。

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