遺された人たちが遺産でもめ、西原さんが矢面に立たないようにという気遣いもみられた。

「お金は全部使い切って死にたい。子供が遺産で争うほど悲しいことはないからね。だから毎年、遺言状を書いてます。西原に? あげませんよ。彼女はお金もあるし立派な家もある。そりゃ貧乏な妻だったら遺しますけど、ぼくの方が粗末な家に住んでますよ。何を遺してやる必要がある(笑い)」

 ただし、愛車とゴルフ場の会員権だけは、西原さんに渡すつもりなのだとか。

「面白いと思わない? 彼女は運転免許を持ってないから車が運転できない。会員権を持ってるゴルフ場も、女性が入れないところなんだよね。でも会費はバカみたいに高い。欲深い彼女のことだから、会費だけ払い続けるなんてことはしないはず。きっとぼくが死んだ後に株主総会に出て“女性にも権利を!”ぐらい言ってくれるでしょ。彼女がどんなことをしでかしてくれるか、今から楽しみじゃない(笑い)」

 樹木希林さんと高須院長──がん闘病への向き合い方を考えさせられた。

※女性セブン2018年12月13日号

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