「老い」と「死」を語る

◆若者に媚びるな

 そういう流れのひとつだと思うけど、最近「老い」とか「老人の孤独」をテーマにした本が次々とベストセラーになっているらしい。その多くは「老後を素晴らしく、充実したものにするにはどうすればいいか」を語っている。

 だけど、オイラの考えは違う。老後なんてのは「くだらなくて、みすぼらしい」のが当然だ。それを「素晴らしいもの」にしようと虚勢を張ると、かえって辛くなってしまうんだよ。

 男が老いと付き合っていくということ──それはちょっとカッコつけて言えば、必ずやってくる「さみしさ」とどう向き合うか、ということなんだと思う。

 まず、仕事からリタイアして肩書きや役職、世間との交わりを失う「さみしさ」がある。それに、体力も頭の回転も、みるみる落ちていく「さみしさ」。「昔はこうじゃなかった」と悔やみだしたらキリがない。さらに、大事な人を失う「さみしさ」もある。オイラたちの世代は、両親、同世代、下手すりゃ年下までドンドン先に逝ってしまうからね。

 孤独礼賛本が隠している人間の真理は、「人生は、年齢を重ねるほどつまらなく不自由になっていく。夢のように輝かしい老後なんてない」ってことだ。老いるってことは、想像以上に残酷だ。でも、まずそれを受け入れることから始めなきゃダメなんだよな。

 みんな、「いい歳の取り方」みたいなものを気にしすぎてる。この頃の中高年は、マジメに「世間や家族に尊敬される人間じゃなきゃいけない」って考えて、それでがんじがらめになっちまってる気がするね。

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