ライフ

進化するレトルトカレー レンチンOK、宇宙食系も

『カレーの王子さま レトルト 野菜とひよこ豆のカレー』119円/エスビー食品

 レトルト食品市場の約4割を占めると言われるのがカレー。ひと昔前は湯煎が当たり前だったが、今やレンチンもできるレトルトカレーもある。

“お家カレー”の域を飛び出して、本場の味をしのぐほどのタイカレーや、高級ホテルならではのこだわりカレーの味を忠実に再現するなど、ジャンルも多岐にわたっていると、食文化研究家のスギアカツキさんは言う。

「例えば『無印良品』では、化学調味料や合成着色料などを使わずに素材を生かすことにこだわっており、特にスパイスのきいた本格的なエスニックカレーが人気です」

 そのほか、1度に数種類を楽しめる小分けタイプや、スーパーのプライベートブランド商品、アレルギーの子供や糖尿病患者を対象にした商品も登場。まさに、献立の救世主的存在だ。

■『カレーの王子さま レトルト 野菜とひよこ豆のカレー』119円/エスビー食品
 えび、かに、小麦など27品目のアレルギー特定原材料等は一切使わず、野菜と果実の自然な味わいが楽しめる子供向けカレー。子供にアレルギーがある場合に、カレーを食卓に並べられないという不便さを解消。

「昔にくらべ、今は食物アレルギーに悩む子供が増えています。ほかにも、7品目+大豆不使用シリーズも登場。症状に合わせて選べます」(スギさん)

 さらに、エスニック系カレーも人気となっている。はインドをはじめ、世界の本格的な味がいつでも味わえるように。

「2002年に『無印良品』がグリーンカレーを発売後、レトルトのスパイス&エスニックカレー市場が拡大しました」(スギさん)

■『タイカレー マッサマン』356円(希望小売価格)/ヤマモリ
 米国のニュース放送局『CNN』が2011年に行った調査で「世界で最も美味な料理」に選ばれたマッサマンカレー。現地でしか手に入らない新鮮なスパイスや食材を使った本場の味は、タイの自社工場で生産。

 パッケージを開けて箱ごとレンジで温め可能な商品も。レンチン後、熱々の袋は箱に入っているため、直接手でさわらずに済むのでやけどの心配なし!

■『ボンカレーゴールド 中辛』 194円(希望小売価格)/大塚食品
 国産のじゃがいも、玉ねぎ、にんじんを使用。あめ色になるまで炒めた玉ねぎの深い味わいをベースに、コクとうまみが溶け込んだビーフの食感が◎。

 カレーライスは脂分や糖質が多く、高脂血症や糖尿病の予防目的で摂取を控えるよう健康指導が入る場合がある。そんな状況でも食べられる、カロリーや糖質カットの商品も登場している。

■『100kcalマイサイズ いいね!プラス 塩分が気になる方の欧風カレー』184円(希望小売価格)/大塚食品
 カロリーがひと目でわかり、「塩分が気になる」「たんぱく質を摂りたい」「糖質が気になる」など使い分け可能。カレーのほかに、親子丼や中華丼も。調剤薬局、病院売店のみで販売。

 2002年よりJAXAや日本食品科学工学会などの要請で宇宙日本食の研究開発に着手。2007年に特別仕様のレトルトカレー3品(ビーフ、ポーク、チキン)が宇宙日本食に認証され、2008年にISS(国際宇宙ステーション)に搭載された(市販品はビーフのみ)。

■『スペースカレー』(5個入り)2700円/ハウス食品
 国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士に提供している。無重力の船内での味覚反応の変化に対応するため、ウコンを通常の1.7倍強に増量し、ビタミンDやカルシウムを添加するなど、スパイシーで濃い味に仕上げている。オンラインショップ「ハウスダイレクト」で販売。

※女性セブン2018年12月20日号

関連キーワード

トピックス

各地でクマの被害が相次いでいる(左/時事通信フォト)
《空腹でもないのに、ただただ人を襲い続けた》“モンスターベア”は捕獲して山へ帰してもまた戻ってくる…止めどない「熊害」の恐怖「顔面の半分を潰され、片目がボロり」
NEWSポストセブン
カニエの元妻で実業家のキム・カーダシアン(EPA=時事)
《金ピカパンツで空港に到着》カニエ・ウエストの妻が「ファッションを超える」アパレルブランド設立、現地報道は「元妻の“攻めすぎ下着”に勝負を挑む可能性」を示唆
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さんの胸キュンワンシーンが話題に(共同通信社)
《真美子さんがウインク》大谷翔平が参加した優勝パレード、舞台裏でカメラマンが目撃していた「仲良し夫婦」のキュンキュンやりとり
NEWSポストセブン
兵庫県宝塚市で親族4人がボーガンで殺傷された事件の発生時、現場周辺は騒然とした(共同通信)
「子どもの頃は1人だった…」「嫌いなのは母」クロスボウ家族殺害の野津英滉被告(28)が心理検査で見せた“家族への執着”、被害者の弟に漏らした「悪かった」の言葉
NEWSポストセブン
理論派として評価されていた桑田真澄二軍監督
《巨人・桑田真澄二軍監督“追放”のなぜ》阿部監督ラストイヤーに“次期監督候補”が退団する「複雑なチーム内力学」 ポスト阿部候補は原辰徳氏、高橋由伸氏、松井秀喜氏の3人に絞られる
週刊ポスト
イギリス出身のインフルエンサーであるボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
“最もクレイジーな乱倫パーティー”を予告した金髪美女インフルエンサー(26)が「卒業旅行中の18歳以上の青少年」を狙いオーストラリアに再上陸か
NEWSポストセブン
大谷翔平選手と妻・真美子さん
「娘さんの足が元気に動いていたの!」大谷翔平・真美子さんファミリーの姿をスタジアムで目撃したファンが「2人ともとても機嫌が良くて…」と明かす
NEWSポストセブン
メキシコの有名美女インフルエンサーが殺人などの罪で起訴された(Instagramより)
《麻薬カルテルの縄張り争いで婚約者を銃殺か》メキシコの有名美女インフルエンサーを米当局が第一級殺人などの罪で起訴、事件現場で「迷彩服を着て何発も発砲し…」
NEWSポストセブン
「手話のまち 東京国際ろう芸術祭」に出席された秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年11月6日、撮影/JMPA)
「耳の先まで美しい」佳子さま、アースカラーのブラウンジャケットにブルーのワンピ 耳に光るのは「金継ぎ」のイヤリング
NEWSポストセブン
逮捕された鈴木沙月容疑者
「もうげんかい、ごめんね弱くて」生後3か月の娘を浴槽内でメッタ刺し…“車椅子インフルエンサー”(28)犯行自白2時間前のインスタ投稿「もうSNSは続けることはないかな」
NEWSポストセブン
滋賀県草津市で開催された全国障害者スポーツ大会を訪れた秋篠宮家の次女・佳子さま(共同通信社)
《“透け感ワンピース”は6万9300円》佳子さま着用のミントグリーンの1着に注目集まる 識者は「皇室にコーディネーターのような存在がいるかどうかは分かりません」と解説
NEWSポストセブン
真美子さんのバッグに付けられていたマスコットが話題に(左・中央/時事通信フォト、右・Instagramより)
《大谷翔平の隣で真美子さんが“推し活”か》バッグにぶら下がっていたのは「BTS・Vの大きなぬいぐるみ」か…夫は「3か月前にツーショット」
NEWSポストセブン