高市早苗総裁(時事通信フォト)
「高市早苗が首相でよいのかどうか、今、国民に決めていただく」──衆院解散を表明した1月19日の会見で異例の超短期決戦の「大義」をこうぶち上げた高市早苗首相。自身への高い支持率に勝機を見出し、選挙戦へとなだれ込もうとしている宰相だが、足元では命取りとなりかねない“爆弾”もくすぶる。それが、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の内部文書の存在だ。
NEWSポストセブンは、旧統一教会の政界工作の全容が記された3200ページを超える文書の全文を入手。そこには、高市氏が後継を自任する安倍晋三元首相と、その側近である「旧安倍派」幹部との蜜月ぶりが詳細に記されている。果たして、その中身とは──。
「#統一教会隠し解散」
Xではいま、こんなハッシュタグがにわかに拡散している。背景にあるのは、昨年末、韓国メディアが報じ、『週刊文春』など一部メディアが追随している旧統一教会の内部文書とされる「TM(トゥルー・マザー)特別報告」なる文書に関する報道である。
「文書は、教団内で『真のお母様』と呼ばれていた教団トップの韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁への報告文書とみられています。日本側の会長を務めた徳野英治氏らが2016年から2023年までの約8年間にわたって日本の政界で進めてきた“工作”が詳細に綴られています。尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領夫妻をはじめとする韓国の政界要人への贈収賄事件で起訴された韓総裁の捜査で韓国当局が押収。記録は韓国語で記されており、3200ページを超える膨大なものです」(全国紙政治部記者)
文書について、教団は16日に公式サイトで、「韓鶴子総裁への報告のために作成したメモ文書」「内部向け資料」などと内部文書であることを認めた一方で、「表現が誇張されている」「事実として確認できない内容が含まれている可能性を否定できない」などとも明らかにしている。2012年から2020年まで日本側の会長を務めた徳野氏も自身のXで、「総裁を励ますことを目的として書いた」と認めつつも、「信憑性に欠ける点」もあるともしている。
教団側が絶対権力者である韓総裁に自らの成果を“盛って”報告していた側面はある。しかしながら文書は、安倍晋三元首相の銃撃事件をきっかけに広く世間に知られるようになった、旧統一教会の政界での暗躍ぶりを教団内部の視点から伝える貴重な資料ともいえる。
文書には、さまざまな政治家が登場するが、その中には2025年9月、三度目の総裁選で「女性初宰相」の地位を勝ち取った高市氏の名前もたびたび登場する。
