「冷静さや計画性もあって、体形維持のための厳しい食事のコントロールも自分でしっかりできている。遠征先にもヘルスメーターを持参して、誤差の範囲といえるような体重の変動まで管理しているそうです。自分をコントロールでき、目標に向かって妥協しない信念があるんです」(前出・スポーツ紙記者)
強靱なメンタルは、今回のGPファイナルでも発揮された。フリーの冒頭、「トリプルアクセル+トリプルトウループ」の連続ジャンプの予定だったが、トリプルアクセルで手をついてしまったため、コンビネーションにできなかった。すると紀平は次のトリプルアクセルを、単独からコンビネーションに変更。その後も瞬時の判断でコンビネーションをグレードアップし、最初のミスをプラスに変えた。
「気持ちの切り替えが早いし、頭もいい。周囲と自分を比較したり、反応を気にしたりしないタイプなんです。だから常に冷静で自分のペースでいられる。身体能力ももちろんですが、その強心臓がいちばんの強みかもしれません」(前出・フィギュア関係者)
「銀盤の女王」の座は当分揺るぎそうにない。
※女性セブン2019年1月1日号