芸能

紅白出演・高槻かなこ「私を好きな人いない」の葛藤を越えて

自信がなかったという高槻かなこ

「第69回NHK紅白歌合戦」に出演する、テレビアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の声優9人組グループ・Aquors(アクア)。紅白を皮切りに年末年始の歌番組への出演が続々に決まり多忙な日々を送るっているメンバー。だが、グループの元気印“きんちゃん”こと高槻かなこ(25)の口からは意外な言葉が漏れた。

「私のことを好きな人はいないんじゃないか。そう思っていたんですよ」

 高槻かなこは苦笑いを浮かべながら、そう語った。取材現場には“そんなことないでしょ”とスタッフの笑い声が響いたが、彼女の目は真剣だった。

 今年は高槻にとって飛躍の年だった。

 Aqoursとして11月に東京ドーム公演を開催し、チケットは完売。全国の映画館でライブビューイングが行なわれ、2日間の観客動員数は15万人に上った。一流アーティストに匹敵する記録を、結成わずか3年目のグループが成し遂げる快挙。紅白という舞台が用意されたのも納得の結果だろう。

 高槻も紅白出場の知らせを聞いた瞬間、「人生で初めて嬉し泣きをしました!」と語るが、その一方で高槻には“私個人を応援してくれるファンはいるのか”という一抹の不安を持ち続けていた。

「ライブもイベントも周りにはいつも8人の仲間がいて、ずっと助けられてきたんです。私は声優として、お芝居の勉強もしっかりできていないため、自分の演技にまだ納得ができないことも多くて。だから、私個人のファンがいるって実感を得られない日々を送ってきていたんです」

 自問自答を繰り返す日々を送る高槻に転機が訪れた。12月19日に開催されたスニーカー&ファッションブランド『atmos pink』とのコラボアイテムの発売イベントである。同社はこれまでスポーツブランドとの限定商品を展開しているが、個人のアーティストとのコラボレーションは初の試みだった。

「最初に聞いたときは本当に驚きました。“私でいいんですか?”って(笑い)。大好きなファッションですし、制作には最初から携わりましたが、それでもやっぱり“私のファンはいるのかな”という思いがあったので、『(作る)枚数は50枚くらいでいいんじゃないの?』と言ったりもしました」

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン