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お酌写真で炎上、日本の酒席のオッサンガハハ文化はまだ健在

滅びゆく文化か

 日本では、宴席に参加している女性が、男性にお酌をするように求められることが今もある。だが、給仕として働いているわけでもない女性が、ただ同席しているというだけでお酌を求められることそのものが、現在では非難されるようになっている。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、ジェンダー関連の話題に広がりやすい酒席の写真のSNS投稿について、考えた。

 * * *
 とある将棋団体が女流棋士の有段者を「囲んでの懇親会」を開催し、その写真をツイッターに公開したところ炎上し、ツイートは削除された。そこに写っていたのは、座敷のような場所での集合写真に加え、女流棋士がオッサンにビールをお酌している写真2枚だった。参加者は写っている範囲では棋士以外は男性で、「先生」として招いているのにコンパニオンのような扱いをした、オッサンが接待を強要したのでは、と炎上したのだ。

 ネットに公開する情報や画像には細心の注意が必要だが、オッサンが女流棋士にお酌をしている様子もあっただろうに、なぜそちらを公開しないのか。ここら辺のセンスの無さは致命的である。

 しかし、こうしたオッサンだらけの会合というものは時に存在し、そこに参加する女性はあからさまな「女」としての見られ方をされる現実もある。私も時々地方の商工会の懇親会や業界団体の集いに講師として参加する。すると、男女比は9:1なんてこともザラであり、しかも100名ほどの参加者全員が男性ということさえある。

 女性が少人数ながら参加している場合の懇親会では必ず幹事風の人が女性を呼び、「ほら、中川先生の隣に行きなさい。きちんとお酌もするのですよ」なんてことを言う。

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