国内

満員電車やオフィスでの新ネットセクハラ 露呈すれば信用崩壊

混雑した電車内できわどい動画を見る人が少なくない

 スマホが普及し、どんな場所でもネットに繋がるのが当たり前になった。いつでも、どこでも繋がっているということは、常に世界から「見られている」場所にいるのだということを忘れている人が少なくない。いま、ネットに繋がっているために、新しいセクシャルハラスメントが起きている。ライターの森鷹久氏が、新ネットセクハラの実態についてレポートする。

 * * *
 セクハラ、パワハラ問題が立て続けに起こった2018年。芸能界、スポーツ界だけでなく、一般社会においてもセクハラやパワハラについて改めて考える機会が増えたことは、世の中にとってプラスになっているだろう。

 一方で、女性たちから聞かれるのは、男たちがあまりにも「エロを見過ぎている」という指摘だ。筆者も、ネットやモバイル機器の発達により、以前よりは格段に「アダルト」にアクセスできるようになったと、人知れず喜んでいるタチではあるが、そんなもの、いちいち女性から糾弾されるいわれはない。どういうことなのか?

「満員電車の中で、オジサンがスマホでエッチな動画を見てるんです。もちろんこっちはのぞくつもりはないし、できれば見たくない。というか、こっちに見えるように見ているのはセクハラでは? と思います」(都内在住のOL・辻川さん)

 なるほど、筆者も朝の通勤ラッシュ中、込み合う車内で一心不乱にアダルト動画を見続ける中年サラリーマンに遭遇したことは一度や二度ではない。なぜここでそれを見る必要があるのか、考えても答えは出てこなかったが、確かに周囲から見れば異常であると同時に、セクハラそのものであることは言を待たない。

 わざわざ女性の前を陣取り、ワイセツな内容の小説をニヤニヤしながらスマホで読んでいた中年サラリーマンと遭遇したときは、思わず横で咳払いをしたのだが、男は微動だにしなかった。女性は気が付いていなかったが、大変不愉快な光景である。別の女性からは次のような仰天エピソードも…。

「出勤中のバス内で、急に女性の喘ぎ声が聞こえてきたんです。ビックリして見回すと、中年の男性がスマホでアダルト動画を見ていたようなのですが、耳にはワイヤレスのイヤホンが付いていて…。スマホとイヤホンが同期されない状態で動画を見ていたために、スマホのスピーカーから音が漏れていたのですが、男性は気が付かず。近くの別の男性客が指摘すると、顔を真っ赤にして次の停留所で逃げるように降りて行ったのですが、本当に気持ち悪く、不愉快でした。そこまでして、公共の場で見たいものなのか。感覚を疑います」(京都市在住の主婦・純礼さん)

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン