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2019.01.08 07:00  女性セブン

猫のおしっこ関連病気は危険、尿路結石で命を落とすことも

尿路結石は、体の構造上オスがなりやすい(Ph:Getty Images)

 ペットフード販売会社・ペットラインの調査によると、猫の健康上の悩みでいちばん多いのは、下部尿路の問題、要するに“おしっこの悩み”だった。その原因は主に、あまり水を飲まないことにあるとされ、特に冬場に増えるという。そんなおしっこに関する病気について深掘りする。

 猫がよくかかる病気として、下部尿路(膀胱から尿道出口までの部位)の疾患がある。これは、猫があまり水を飲まないために起こる。では、なぜ飲まないのか。それは猫の祖先であるリビアヤマネコが関係していると、シリウス犬猫病院の院長・石村拓也さんは話す。

「リビアヤマネコは砂漠地帯に生息しており、少ない水分でも生き抜けるような体になっています。その遺伝子を受け継ぐ猫もまた、渇きを感じる感覚が鈍いと考えられています」(石村さん・以下同)

 水分不足が原因で発症しやすい下部尿路疾患には、大きく分けて2つの症状がある。1つは、膀胱に炎症が起きる“膀胱炎”、そしてもう1つは、膀胱や尿道に結石がたまる“尿路結石”だ。

「冬は空気が乾燥しているため、体内の水分が奪われやすい。だから冬は特にこれらの症状が増えるんです。体は水を濃縮してから出すため、おしっこにミネラル分が多くなり、それが結石のもとにもなります。さらに気温が低いと、ミネラル分が固形化しやすいんです」

◆5mm程度の結石でも命を落とす危険性が

 石村さんの病院でも、膀胱炎や尿路結石など、下部尿路疾患を訴えて受診する猫が12~1月頃に増えるという。

 飼い主が膀胱炎や尿路結石に気づく主な異変としては、「血尿が出た」「頻繁にトイレに行くようになった」「排尿中に痛がる」「おしっこがまったく出ない」など。中でも「おしっこに血が混じる」「頻繁にトイレに行くわりにおしっこの量が少ない」といった症状が多いという。

「膀胱炎はすぐに命にかかわることはありませんが、尿路結石は、詰まると1~2日で致命的な状態になる恐れも。体格にもよりますが、5mm程度の結石でも、死の危険性が」

 膀胱炎か尿路結石かの区別は、家庭では難しい。前述のような症状が見られたら、すぐに獣医に相談しよう。

 では、どのようなケアを心がけるといいのか。予防の基本は、水を飲ませることだが、それには工夫が必要だ。

「まずは水を飲む環境をつくりましょう。猫は新鮮な水を好みます。流れる水も好きなので、噴水タイプの給水器を用意するのもいいでしょう。さらに、水に好きな香りなどをつけるのもおすすめです」

 食事もドライフードだけでなく、水分を含んだウエットフードを与えたり、膀胱炎や尿路結石になりやすい猫には、専用の療法食に切り替えるのも有効な手段だ。そして、日頃から愛猫のおしっこの回数・量・色・排尿時の様子を観察しよう。猫は体の不調をさまざまな仕草や行動で飼い主に知らせている。そのサインを見逃さないことが大切だ。

※女性セブン2019年1月17・24日号

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