芸能

大河『いだてん』、裸で「TNG」の旗振るのは史実に基づく演出

「いだてん」 ウソみたいな実話がいっぱい

 かつて日本では、仏舎利を盗んだ鬼を追いかけて見事、取り戻した神様にあやかって、足が速い人のことを「いだてん」と呼んでいた。

 2019年のNHK大河ドラマは、そんな足の速さは誰にも負けない男が主人公。2019~2020年までを一緒に走り抜ける超大作『いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~』の押さえておきたいウラ話を紹介する。

◆天狗倶楽部のメンバーは「天狗会」を結成

 戦前の日本に存在したスポーツ社交団体『天狗倶楽部』という暑苦しい面々の演技も見どころの1つだ。

 演じるのは、生田斗真(34才)や、武井壮(45才)など。中でも注目は、役所広司(63才)から「人生でいちばんのハマり役」と言われた満島真之介(29才)。「大声を出しながら、今までの大河では見たことないくらい、暴れさせていただいています」(満島)と鼻息は荒い。

 彼らは、プライベートでも「天狗会」を結成し、頻繁に飲み会を開催しているのだそう。チームワークのよさが見どころになりそうだ。

◆ウソみたいな本当の話がいっぱい

 前述の天狗倶楽部のメンバーは白熱するとすぐに服を脱ぎ、裸になる。また劇中では「TNG」(=天狗倶楽部)と書いた旗を振って、自分たちの存在をアピールする。

 どれもドラマ上での演出かと思ってしまうが、実際の史実にもとづいたものだという。

制作統括の訓覇圭さんはこう語る。

「膨大な資料にもとづいて宮藤さんが書いています。クスッと笑える演出の数々は、一見宮藤さんが考えたもののように見えますが、史実に沿ったものが多い。事実なのに自分が考えたネタに見えてしまうと悔しそうにしていましたよ」

 このドラマの最後には、大河ドラマとしては異例の「史実にもとづいたフィクションです」という一文も入る。

「本当はドラマにそんなことを明示しなくてもいいのですが、事実を大事にしつつ、フィクションであるということを伝えたくて入れました」(訓覇さん)

 驚いた時に「ばっ」と言う熊本弁を発する場面も印象的。『あまちゃん』の「じぇじぇじぇ」に続き、2019年は“ばっ”と日本中に広がっちゃうかも!?

※女性セブン2019年1月17・24日号

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン