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抜歯の新常識 「歯牙移植」で別の歯を移植する第4の選択肢

抜歯の新常識を紹介

「歯科治療」の世界には、急速な技術の進化がある。そのため、“かつての常識”が間違いだったと明らかになることが往々にしてある。その進化に追いついていない歯医者にかかると、症状が改善せず、むしろ歯の寿命を縮める可能性すらある。何が“最新常識”なのか。話題書『やってはいけない歯科治療』著者のジャーナリスト・岩澤倫彦氏がレポートする。

 * * *
 抜歯が決まると、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」の3つの治療法を提示する歯科医が多い。

 患者はその中から苦渋の選択をするしかないと思っていたが──実は「歯牙移植」という、第4の選択肢があった。

 親知らずや、噛み合わせていない歯を抜いて、抜歯した部分に移植する方法だ。成功すると、インプラントに遜色ないほど普通に食事ができるし、長期間に渡って定着する。

「歯牙移植」で最も重要なのは、歯根表面に付いている結合組織=「歯根膜」。移植する側の形状に合わせているうちに、歯根膜に傷がついてしまうケースが多い。

 そこで、移植する歯の形状を3Dプリンターで再現した「レプリカ」を作成する方法が確立された。

「歯牙移植」は、保険適用になるケースと、自費のケースがある。

※週刊ポスト2019年2月1日号

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