◆焼肉と大腸がん
網の上に肉を乗せると、肉から出た脂がジューッと火の上に降りかかって食欲を誘う。実はこの時、発がん物質「多環芳香族炭化水素(PAH)」が形成されていることが、米国立がん研究所をはじめ複数の研究機関の調査で判明している。
「PAHが含まれた炎は肉の表面に付着し、焦げとなって体内に運ばれます。炭火で調理した肉の摂り過ぎが大腸がん、膵臓がん、前立腺がんのリスクを増すとの結果が記されています」(大西医師)
PAHの形成は肉の種類ではなく、焼き具合によって決まるという。
「150度以上の高温で調理するとPAHが形成されるので、肉の焼き過ぎには気をつけてほしい」(大西氏)
※週刊ポスト2019年2月1日号