ハンバーガー業界は、「マクドナルド」や「ロッテリア」、「ウエンディーズファーストキッチン」などが、チェーンストアとして運営している店が大半を占める。現在の一般的な認識でのハンバーガーとは、「マクドナルドを筆頭とするファストフード」のことを指し、“グルメバーガー”というスタイルがあることを知らない人がほとんどである。

 グルメバーガーも数年に一度ちょっとしたブームが起こり、テレビ番組や雑誌で特集されたりもするが、「1000円以上もする高級ハンバーガー」として括られることが多い。つまり、企画物、マニア向けの趣向品的な扱いで一般性がなく、なかなか根付いてこないのが実情なのである。

 では、グルメバーガーの定義とは何か──。本来はハンバーガー専門店で提供されている、細部まで味の構成がしっかりデザインされたハンバーガーのことを指すのだが、飲食店では意外とハンバーガーというメニューの参入障壁は低い。

 少しでも肉を食材として扱い、丸いフォルムのバンズ(サンドイッチ用のパン)にハンバーグやテリヤキチキン、その他、野菜など何でも挟み込めば、「〇〇バーガー」というメニューができてしまう。しかし、中には“ハンバーガーらしきもの”が多く、グルメバーガーと呼ぶには程遠い商品があるのも事実だ。

 しかし、それはそれで仕方がない面もあるだろう。そもそもラーメン店と比べて圧倒的にハンバーガー専門店の数が少なかったことに加え、グルメバーガーの定義が曖昧だったので、残念ながら料理として認められてこなかったからだ。

 ならば「真のグルメバーガー」の存在を世に知らしめたい──というところから自著『ハンバーガーの発想と組み立て』の企画が始まった。業界内で技術を共有して全体のレベルの底上げもしたいとの意図から、グルメバーガー界のレジェンド的存在の吉澤清太氏にも、技術監修として持てる技術やレシピを惜しげなく披露していただいた。

 ここで、少しグルメバーガーについて解説すると、本書で紹介したトップランカーのハンバーガー店の特徴は、提供された時点で味の構成が完成されていることにある。

関連記事

トピックス

大谷翔平選手、妻・真美子さんの“デコピンコーデ”が話題に(Xより)
《大谷選手の隣で“控えめ”スマイル》真美子さん、MVP受賞の場で披露の“デコピン色ワンピ”は入手困難品…ブランドが回答「ブティックにも一般のお客様から問い合わせを頂いています」
NEWSポストセブン
佳子さまの“ショッキングピンク”のドレスが話題に(時事通信フォト)
《5万円超の“蛍光ピンク服”》佳子さまがお召しになった“推しブランド”…過去にもロイヤルブルーの “イロチ”ドレス、ブラジル訪問では「カメリアワンピース」が話題に
NEWSポストセブン
「横浜アンパンマンこどもミュージアム」でパパ同士のケンカが拡散された(目撃者提供)
《フル動画入手》アンパンマンショー“パパ同士のケンカ”のきっかけは戦慄の頭突き…目撃者が語る 施設側は「今後もスタッフ一丸となって対応」
NEWSポストセブン
大谷翔平を支え続けた真美子さん
《大谷翔平よりもスゴイ?》真美子さんの完璧“MVP妻”伝説「奥様会へのお土産は1万5000円のケーキ」「パレードでスポンサー企業のペットボトル」…“夫婦でCM共演”への期待も
週刊ポスト
結婚を発表したPerfumeの“あ~ちゃん”こと西脇綾香(時事通信フォト)
「夫婦別姓を日本でも取り入れて」 Perfume・あ〜ちゃん、ポーター創業の“吉田家”入りでファンが思い返した過去発言
NEWSポストセブン
(写真右/Getty Images、左・撮影/横田紋子)
高市早苗首相が異例の“買春行為の罰則化の検討”に言及 世界では“買う側”に罰則を科すのが先進国のスタンダード 日本の法律が抱える構造的な矛盾 
女性セブン
俳優の水上恒司が年上女性と真剣交際していることがわかった
【本人が語った「大事な存在」】水上恒司(26)、初ロマンスは“マギー似”の年上女性 直撃に「別に隠すようなことではないと思うので」と堂々宣言
NEWSポストセブン
劉勁松・中国外務省アジア局長(時事通信フォト)
「普段はそういったことはしない人」中国外交官の“両手ポケットイン”動画が拡散、日本側に「頭下げ」疑惑…中国側の“パフォーマンス”との見方も
NEWSポストセブン
佳子さまの「多幸感メイク」驚きの声(2025年11月9日、写真/JMPA)
《最旬の「多幸感メイク」に驚きの声》佳子さま、“ふわふわ清楚ワンピース”の装いでメイクの印象を一変させていた 美容関係者は「この“すっぴん風”はまさに今季のトレンド」と称賛
NEWSポストセブン
俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン