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2019.01.27 16:00  週刊ポスト

高津臣吾・ヤクルト二軍監督 「叱らない」育成哲学

〈二軍には18歳の新人から、ケガで調整する30代、40代のベテラン選手もいる。そうした選手のモチベーションを保つのも、二軍監督の仕事だ〉

 二軍キャンプでのスタートが決まったベテラン選手は、「一軍からお呼びがかからなかった」と感じます。「開幕まで何日ある」とか「オープン戦で結果を出そう」と声をかけますが、気持ちが乗っていかない選手も出てきます。ケガで調整中だったり、リハビリ中で野球ができない選手を見ると、若い選手と同じ態度で接してはいけないと感じます。

 例えば、「頑張れ」という言葉ひとつでも、18歳とベテランでは受け取り方が違います。リハビリ中の選手には重い言葉になるかもしれない。そういった一つの言葉を使い分けるようになりました。

 一軍から二軍に落ちてくる選手は、年齢関係なく精神的に傷ついている選手が多い。そこからもう一度尻を叩いてやらせるのは難しいので、まず長い時間をかけて話します。

 他にも気をつけているのは、「臆病になったり、躊躇してミスしたらすぐに交代させること」と、「そうやって交代させた選手は、翌日に必ずスタメンで使うこと」です。そういうミスをした選手は、コーチが指導して復習しているので、それを披露する場を作ってやる必要がある。翌日に試合に出ると、プレーが何か変わっていることが多いですね。

 二軍では、試合に負けても、選手が学んでうまくなってくれればいい。常に勝たなければいけないのは一軍の勝負。二軍では、負けることで悔しさや苦しさを感じ、勝ちに対する貪欲さを身につけてほしいと思っています。

※週刊ポスト2019年2月8日号

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