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スマホに焦点を当てて大ヒットしたラベルライターの開発秘話

2019.02.03 16:00

 一度使い終わるとしまい込まれてしまい、収納の中でほこりをかぶりがちなラベルライターだが、スマホに焦

 一度使い終わるとしまい込まれてしまい、収納の中でほこりをかぶりがちなラベルライターだが、スマホに焦点を当てることでヒットした商品がある。それが、ブラザー工業から発売中の『ピータッチ キューブ』シリーズだ。従来のイメージを覆すおしゃれなラベルライターの開発秘話をお送りする。

 2016年10月に発売されて以来、年間4万台を売り上げた実績をもつ、専用のスマホアプリからラベルを作成できる家庭用ラベルライターだ。

 従来のラベルライターは、モニターとキーボードが一体となっているものか、パソコンにつないで操作するものが一般的だった。ところが、ユーザーからは「使い慣れないキーボードなので打ちにくい」「子供の入園・入学の際の名前つけや家庭内でのモノの整理整頓が一旦終わってしまうと使わなくなる」という声があった。

 そこで、居住空間に置いておけるようなスマートなデザインを目指して開発がスタートした。スマホの専用アプリで操作することは決まっていたため、アプリのアイコンを意識した角の丸い正方形のデザインにした。

 ところが、この形状を保つことがなかなか難しかった。というのも、12mmのラベル幅に対応した『PT-P300BT』の場合、設計上はラベルを切るカッターレバーが鳥のくちばしのように飛び出たデザインになってしまうのだ。なんとかして正方形の中にカッターレバーを収めるため、何度も設計の検討を重ねた。

 また、24mmの幅広ラベルに対応した上位モデル『PT-P710BT』でも、本体設計で苦労することになる。使えるラベル幅を広くすると、本体サイズも大きくなりすぎてしまうのだ。そこで、『PT-P300BT』では直角になっている正方形の辺を斜めに削り取り、表面にツルッとした加工を施した。

 こうすることで、マットな質感を持った正面と材質とのコントラストが生まれ、小さく見え、高級感が生まれたのだ。数年の開発期間を経て発売されると、デザイン性と、スマホで気軽に操作できるという利便性で主婦層にヒットした。

 商品企画担当者の廣瀬さんは「クリスマスやバレンタインでは、親子で『こうしたらもっとおしゃれじゃない?』などと対話をしながらラベル作りができるので、コミュニケーションツールとしても役に立つんです」と語る。

 さらに、『PT-P710BT』は幅広ラベルに画像やお店のロゴを入れられるため、レストランやショップの経営者にも受け入れられた。専用アプリ「P-touch Design&Print」を使うだけで、デザイン性に富んだオリジナリティー溢れるラベルが簡単に作れるだけでなく、担当者が想定していなかったようなインスピレーションがユーザーから生まれ、新しい使い方がSNSで拡散されていったのだ。

「弊社が用意していたテンプレート以上におしゃれなもの、洗練されたものを作っていただいているので、私たちはいつもお客さまがお手本!という気持ちです(笑い)」と廣瀬さんは笑顔を見せた。

※女性セブン2019年2月7日号

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