「日テレはラグビーW杯を優良コンテンツとみなし、9月に向けて盛り上げていこうという方針です。ただ、地上波ではW杯以外の試合は数字を取れないこともわかっている。たとえば、2017年6月10日、土曜14時30分から放送した『日本×ルーマニア』戦は2.7%でした。あまり高い数字が見込めない時間帯とはいえ、これはかなり低い。だから、今回『スーパーラグビー2019』も地上波ではなくBSにしたのでしょう」
このような事情があって、巨人戦はCSに回ったようだが、オープン戦の開幕戦がBSですら見られないとは時代も変わったものである。
「BSでは巨人戦は優良コンテンツですし、ラグビーW杯があるという例年とは異なる状況ですから、今回は特例だと思います。実際、2月24日の巨人対日本ハム戦はBS日テレで放送されています。ただ、日テレの中で巨人戦に対する優先順位が落ちていることは間違いないでしょう」
地上波中継こそほぼなくなったが、無料で観られるBS日テレでは巨人の公式戦主催ゲームが今年も毎試合放送される予定だ。
「それで十分だという声もありますが、BS普及率はまだ75%程度とされています。全国津々浦々に行き届いているわけではない。地上波では年に数えるほどしか放送されないため、巨人から離れたオールドファンもいるでしょう。でも今後、地上波での中継が増えるとは考えにくい。現在、巨人は全国区の人気があるチームとは言い難くなっているかもしれません」