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不寛容社会、除夜の鐘や風鈴にも「うるさい」とクレーム

日本古来の文化にまでクレームが及ぶ不寛容社会になった(イラスト/えのきのこ)

 毎日のように報道される芸能人や企業の不祥事。二宮金次郎銅像にまで、児童労働や歩きスマホを想起させる!とクレームが。この不寛容社会はどこまで深刻化するのか?

 不寛容さは会社内でも波紋を呼んでいるという。パワハラ、セクハラ、モラハラ、アルハラ、マタハラなど、ハラスメントが蔓延中。

 中でも、職場におけるハラスメント問題は深刻だ。いつもの何気ない会話のつもりが、加害者にも、被害者にもなりうる可能性があるのだ。

 例えば、上司が部下に「この前の休み、何してたの?」「髪切ったの、似合うね」などという会話すらも、口に出さない方が無難と思われているのが今のオフィスの状況。そこまで気にする必要ってありますか?

 社内のパワハラ、セクハラ疑惑に対しては、それぞれこんな意見が。

「個人情報保護法もあるから、プライベートな質問は当然NG。容姿に触れるのもセクハラでしょ」(45才・会社員)

 一方でこんな見方も。

「社会人として日常会話は必要。あまりにも気にしすぎて社内が窮窟になると、仕事をするのがイヤになりませんか?」(50才・会社員)

 不寛容社会は、日本古来の文化を脅かしてもいる。日本の年越しを象徴する除夜の鐘に存続の危機が。近隣住民から音がうるさいという苦情が相次ぎ、自粛する寺が出てきたのだ。

 さらに、夏の風物詩でもある風鈴も騒音の対象に。なんともせちがらい世の中。日本の文化も崩壊!?

 除夜の鐘問題にはこんな声が聞かれた。

「真夜中に大きな音を出すこと自体が非常識。せっかく寝た子が起きたり、早く寝たい人にも大迷惑」(47才・主婦)

「除夜の鐘を聞かないと年を越した気がしない。年に一度なんだから、楽しむ余裕を持ってほしい」(68才・主婦)」

※女性セブン2019年3月7日号

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