「その段階になるとかなり進行した状態。さすがにほとんどの人が気づきます。さらに感覚が鈍くなり、足に怪我や火傷を負っても自覚できず、潰瘍や壊疽に繋がってしまう。場合によっては足の切断を余儀なくされるケースも考えられます」(同前)
糖尿病の完治は難しいが、症状に早めに気づけば、合併症の進行は遅らせることができる。足の違和感が重病のサインとなるケースはほかにもある。
「足首から下がむくんでいる場合は要注意です。特に、『夜むくんで朝治る』という状況が繰り返されていたり、夕方になると靴がきつくなるなどのケースでは心臓病の疑いがある。
心臓の働きが弱くなると、血液が足まで循環しにくくなり、足に水分が溜まりやすくなる。それで『むくみ』という症状が現われるのです。これを放っておくと、心不全などになる可能性があるので、注意しましょう」(イシハラクリニック院長の石原結實医師)
※週刊ポスト2019年3月8日号