日本で確実に発売されるかどうかは不明だが、毎年、iPhoneが9月、Pixelが10月あたりに新機種が登場するため、Pixelの廉価バージョンは年央の6月ぐらいまでには出るのではないか。廉価版といっても、従来のPixelよりは低価格というイメージで、価格レンジは5万円前後から8万円前後のレンジと目されている。
それでも、純正スマホが欲しい人には朗報だ。グーグル純正スマホの利点は2つある。1つは、通信キャリアの端末やアンドロイドOS搭載端末を手がけるメーカー製によくある、不要で使わないアプリがプリインストールされていないこと。これは、素のアンドロイドなのだから当然だ。
もう1つが、純正スマホは最新OS搭載端末で、OSアップデートやセキュリティアップデートが3年間、約束されていること。スマホでの決済などが年々増えている状況を鑑みれば、最新OSで2種類のアップデートが3年間保証されているのは心強い。
iPhoneと違ってアンドロイド端末は様々なメーカーが手掛けており、独自機能も多く、いわばアンドロイドOSをカスタマイズしている。そのため、純正スマホに比べてどうしてもOSアップデートの時間が遅くなりがちで、しかもアップデート時期やアップデートの対象機種も、メーカーによってまちまちだ。
強いて言えば、モトローラ製のスマホは、もともとグーグルがモトローラを買収し、後に中国のレノボに売却した経緯があるためか、素のアンドロイドに近く、OSアップデートの時期も比較的早いと言われてきた。が、それでもかつてのNexusやPixelのような純正スマホのアップデート時期よりは、ワンテンポ遅くなることが多い。
だが、一方で現在のPixelになってからは端末価格が高過ぎて、庶民がおいそれと手を出せる価格ではなくなっていた。
その点、今回の廉価版が日本でも発売されれば、それでも安いといえる価格帯ではないものの、OSが最新でセキュリティアップデートもしっかりあり、端末にその分の安心料が上乗せされたと思えば、やや高いという抵抗感も薄まるのではないか。