織田さんは、その日記をもとに、両陛下の出会いからご成婚までの様子、そして美智子さまが心を決められた陛下のプロポーズの言葉まで、どのようなドラマがあったのかを著書に書き連ねている。
61年前の日記には、美智子さまとのご結婚が決まったことを受けて、陛下と織田さんが二人で祝杯をあげたことを「決定のお祝い 酒」と記していた。
毎年、両陛下は5月のこどもの日前後に、ちまきを持って東京ローンテニスクラブを訪問されるのが恒例となっている。これは両陛下が初めて会った翌年の昭和33年5月4日に、美智子さまをお誘いしてテニスを行った際、陛下が仲間にちまきを振る舞われた思い出に由来していると、織田さんは考えているという。
「退位されたらゆっくりお過ごしになって、またご一緒にテニスができればと思っています。例年と同じように5月に、両陛下とテニスコートでお会いできるかもしれませんね」