本書は平坦な道のりではなかったハイディの半生をつづったもので、学術的な検証がなされているわけではない。それでも彼女は、実体験を通して、ナチズムの遺産を受け継ぐべきだと訴える組織の実態を明らかにし、格差社会の中で鬱憤を抱える若者たちがネオナチの仲間を得ていく経緯などを、生々しく描いている。
右翼政党が台頭するドイツで、本書は大きな反響を呼んだ。ナチズムの歴史が塗り替えられ、都合よく解釈され、再びよみがえろうとする現代への警鐘となった。
※週刊ポスト2019年3月22日号
本書は平坦な道のりではなかったハイディの半生をつづったもので、学術的な検証がなされているわけではない。それでも彼女は、実体験を通して、ナチズムの遺産を受け継ぐべきだと訴える組織の実態を明らかにし、格差社会の中で鬱憤を抱える若者たちがネオナチの仲間を得ていく経緯などを、生々しく描いている。
右翼政党が台頭するドイツで、本書は大きな反響を呼んだ。ナチズムの歴史が塗り替えられ、都合よく解釈され、再びよみがえろうとする現代への警鐘となった。
※週刊ポスト2019年3月22日号