相手は当時58歳の生物の先生。白髪のおじ様でしたが、優しい口調と穏やかな表情に癒され、“男は私をいじめる敵”と思っていた私の凍った心を溶かしてくれました。でも、この時は私の一方的な片思いで進展せず。その後、39歳の塾の先生にも思いを寄せたりと、同学年の男性には興味がなかったですね。
大学に入学すると1歳上の彼氏ができましたが、私の妄想を超えず“こんなものか”とショックでした。卒業後はIT企業で仕事の楽しさに開眼。その年齢にしては稼いでいたものの、心は満たされませんでした。“何か違う”、そんな気持ちでした。社会で何者かになって地位を築きたいと思いながらも築けず、転職を繰り返しました。その頃は男性にも興味が湧かず、化粧っ気のない地味な女でしたね。
ですが35歳で出会った14歳年下の外国人男性に恋をして、一気に目覚めました。エステやネイルに通うようになり、月並みな表現ですが、“女に生まれて良かった”と思えた。でも彼が祖国に帰ることになり、恋も終わってしまった。立ち直るのには時間がかかりました。
誰かにかまってほしくてSNSで自撮り画像を投稿するようになったのが今の私の原点であり、当時の生きる糧でした。生きる意味を見出せなかった私も、グラビアを始めてからは、男性から“和ちゃんキレイ”と褒めていただける喜びを知りました。最近は心の乾きが潤っていくような充実感があります。今後、私を求めてくれる人がいる限り、和子の道を貫いていけたらと思っています。