【2、3年後には桜の成長でアルプスが隠れてしまう可能性も】
(撮影■片岡巖/2017年4月17日)
長野県伊那市にある六道の堤は、桜の名所・高遠の市街地から近いが、まだあまり知られていない場所。撮影日は晴天、無風に恵まれた。
咲き誇るタカトオコヒガンザクラの背景には中央アルプスがそびえ、池に桜が写り込んでいる。桜も人と同じで、どんな名所でも時が経つと見た目が変わる。池の奥に咲く桜は若く勢いがあるが、あと数年で更に成長し、中央アルプスを隠してしまうだろう。
●かたおか・いわお/1944年、新潟県生まれ。風景写真家。写真家佐藤昭五氏に師事後フリーとなり、日本各地を旅しながら自然風景を中心に撮影。50年近く、全国の桜を撮り続けている。