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2019.03.28 11:00  週刊ポスト

サントリーHD・新浪剛史社長 「やってみなはれ」を米国に

記者会見で握手するサントリーホールディングスの佐治信忠社長(右)と米ビーム社のマット・シャトックCEO(共同通信社)

──卸の川中(三菱商事)、小売りの川下(ローソン)、メーカーの川上(サントリーHD)と商流のすべてを経験することになります。

新浪:それはたまたまそうなっただけですが、未知の分野に飛び込んでビジネスをしてみたいという気持ちは常にありました。全然違う業界で仕事をやらせてもらえたのは、私自身、「サムシング・ニュー(新しい何か)」という生き方を是としてきたこともあると思います。

 平成の30年間で日本でも人的資源の流動化が起こり始めた。とくにこの7~8年はその動きが加速しています。私のように新しいビジネスにどんどん飛び込んでいく生き方も、決して珍しくはなくなった。面白いベンチャー企業もたくさん生まれてきています。素晴らしいことだと思います。

◆「やってみなはれ」を米国に

──サントリーHDのトップとして注力されているのは何でしょうか?

新浪:私が社長に就任する前の2014年1月、米国蒸溜酒大手のビーム社を買収することを発表しました。買収額は160億ドル(約1兆6000億円)にもなります。

 サントリーに入る前から長くお付き合いさせていただいていたので、佐治信忠・会長が中途半端なことを嫌う方というのは知っていましたが、それにしても大変な金額です。しかもそれを借入金で賄うのですから、1つ間違えたら会社が潰れるぐらいの投資です。

 私のミッションは、1兆6000億円という買収時の金額よりも、さらに企業価値を上げること。ビームサントリー社を、いかにキャッシュを生み、将来性のある企業にしていくかです。それほど大きなことを、外部から来た私に託された。正直に言えば、当初はすごく焦り、悩みました。

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