さっそく前へ進もうとしても、サンダル状のものを履いているため足を上げられず、すり足で進むしかなく、これだけでもちょっと恐怖だ。
最初は手すりを持たなくても前へ進めたが、水の深さが10cmになる頃には、手すりを持たずに前へ進もうとすると転びそうになる。6分後に水深が30cmになると足がまったく前に出ず、手すりにつかまって立っているのがやっとだ。
「成人男子の私でも、水深が10cm程度の深さになると前にまったく進めなくなりましたから、女性や子供にとっては、非常につらく、危険なはずです。水圧がかかった水の中を歩くのがいかに大変か、身にしみてわかりました」(西宮市から訪れた親子連れの父親)
こうして約7分の津波避難体験は終了。体験前は深さ10cmぐらいなら歩けると思っていたのに、水圧がかかると1歩も歩けず、焦れば焦るほど足がすくんでしまう。津波の脅威をつくづく思い知った。
【阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター】
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1-5-2
営業時間:9時30分~17時30分、金・土曜は~19時(入場は各1時間前まで)※季節により異なる
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
料金:大人600円、大学生450円、高校生以下無料 予約不要
撮影/WEST
※女性セブン2019年4月18日号