芸能

BPO案件、番組の「事実確認不足」からトラブル増加

TBSは2017年にBPOの審議入り案件が発生している

 2003年に設立された放送倫理・番組向上機構(BPO)では、視聴者などから問題があると指摘された番組・放送を検証して、意見や見解を伝えている。法的拘束力があるわけではないが、BPOで審議入りする案件が発生したテレビ局ではコンプライアンス研修を実施することになるなど、かなりの影響力を持っている。

 最近では情報・バラエティ番組のトラブルが目立っており、3月には『新・情報7daysニュースキャスター超豪華!芸能ニュースランキング2017決定版』(2017年12月29日放送、TBS)で放送した俳優・細川茂樹の事務所退所を巡って「放送倫理上問題がある」との見解も示されている。

 他にはどんなものがあるのか。情報・バラエティ番組の「事実確認不足」を巡る近年のトラブルを挙げる。

●2017年5月
『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、宮崎駿の引退宣言を報じる際、ネット上の虚偽情報を紹介。番組ホームページで謝罪

●2017年6月
『ノンストップ!』(フジテレビ系)で、人気アイス『ガリガリ君』の季節限定味を紹介する際、ネット上の虚偽情報を紹介。番組内で謝罪

●2017年8月
『キリトルTV』(テレビ朝日系)で、読唇術を用いて試合中のダルビッシュ有の発言を読み解いて紹介。ダルビッシュがツイッターで発言内容を否定し、テレビ朝日が本人に謝罪

●2018年2月
『とくダネ!』(フジテレビ系)で、医師法違反事件の容疑者として別の男性の映像を放送。番組内で謝罪

●2018年4月
『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)がビートたけしの事務所独立を報じる際、事務所と無関係の人間を「現役事務所社員」としてインタビュー。番組内で謝罪

●2018年11月
『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の人気企画「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」で、やらせ疑惑が報道。日テレはやらせを否定しつつ、過剰な演出があったことを認め、同コーナーは休止

※週刊ポスト2019年4月12日号

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