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2019.04.07 07:00  NEWSポストセブン

「若者の本離れ」もどこ吹く風 全国で続々登場の個性派書店

◆個性的な書店が増えている

 少し前までは、ちょっと変わった書店というと、古書店と相場が決まっていたのですが、最近、新刊書も取り扱う個人経営の個性的な書店も増えてきています。

 個性的なカフェや古書店が数多いJR中央線沿線。荻窪駅から青梅街道沿いに10分ほど歩いたところにあるのが「Title」です。駅前の商店街から少し距離があり、住宅街に接するところにある書店ですが、いつも多くの人が訪れています。

 2階はギャラリーになっていて、様々な展示や催しが行われています。店の奥には小さなカフェスペースもあります。新刊本なので、どこの書店でもある本も多いのですが、それぞれのコーナーを見ていくと、「へえ、こんな本が出ていたのか」と手に取りたくなる本が並んでいます。古い民家のような作りも、居心地の良さを醸し出しているようです。

 この「Title」が注目されている理由の一つは、直取引と呼ばれる形態で並ぶ本のコーナーです。

 従来、新刊本の本屋を開こうとすると大手取次店(問屋)と契約をして、そこから本を仕入れないとだめでした。現在もこうした仕組みはあるのですが、ここ数年で小さな本屋でも新刊本を販売する取次店が登場したり、出版社が直接、本屋と取り引きしたりするようになって、新規参入の個人経営の書店でも、いろいろな新刊本を仕入れることができるようになったのです。そうした新しい形の個人経営書店の先駆者がこの「Title」なのです。

 どんどん消えていくと言われる地方の普通の本屋。しかし、頑張っている本屋もあります。

全国の書店員の聖地と呼ばれる「定有堂書店」(鳥取市)

全国の書店員の聖地と呼ばれる「定有堂書店」(鳥取市)

 鳥取市中心部の若桜街道商店街にある「定有堂書店」は、外見はどこにでもある町の普通の本屋です。ところが一歩、店内に入ると、そこは“全国の書店員の聖地”と呼ばれる不思議な空間が広がっています。

 店内を歩くと本棚の分類が、ほかの書店のそれと同じようで微妙に違っていることに気づきます。同じ本が違う2つの棚に置かれていたり、猫などの置物が本棚に飾られていたりしています。置かれている本はすべて新刊本なのですが、なんとなく誰かの家の個人の本棚を眺めているような気分になるのです。客からすると「本の遊園地」という感じでしょうか。楽しい気分になって、なにか本を手に取ってしまう。そんな本屋では、読書会なども行われているようです。

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