読売の報道直後、店には報道関係者が多数押し寄せ、大混雑。入店する際には店員から「メディアの人ではないですよね? 取材でしたらお断わりしておりますので」と念を押されるほどだった。
 
 それから約2年の今年3月19日、同店が閉店した。閉店の理由は客の減少からなのか。だが、元常連客はこう疑問を呈する。

「この店が入居していたビルは飲食店だけでなく、ほかにも“出会い”を謳う店舗が入っていて、人の出入りは絶えなかった。直後はメディア関係者しかいないような状態だったが、ひと段落すると客足は元に戻っていて、週末は客であふれていました」

 3月10日付の同店のツイッターでは「只今、メンテナンス中です」と書き込みがあり、19日には「いろいろ思案してみましたが、お店を継続するのが困難となりましてこの度、閉店する事となりました」と結んでいる。

「以前から警察にマークされていたと聞きます。東京五輪が控えていることもあり、路上での客引きの取り締まりだけでなく、店にも営業時間や防災など様々な理由で警察からの指導や注意が入るようになっている」(歌舞伎町関係者)

 店のあった場所に行ってみると看板や装飾は外されており、入り口の扉は閉まったままだった。
 
 騒動後の週刊ポスト(2017年8月18日号)では、副店長が「前川さん、ぜひまた来ていただきたい」とラブコールを送っていた。前川氏もネット番組の対談で「落ち着いたら行ってもいいかなと思っている。あそこのマスターが作るロコモコは結構美味かった」と語っていただけに、今回の閉店はさぞかし残念なのでは。

 前川氏の携帯を鳴らしたが、電源が入っていないとのアナウンスが流れるのみだった。数奇な歩みを辿った「出会いの場」が一つ消えたことに、同氏は何を思うのだろうか。

関連キーワード

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁/時事通信)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン