欧米先進国の人たちは若い頃からライフプランを作り、それにファイナンシャルプランを一致させているので、老後をどのように過ごすかということも明確に計画している。たとえば、アメリカ人は暖かい南の地域に別荘を買って自分たちが使わない時は貸し出し、リタイアしたらそこに移住する。ヨーロッパ人は毎年、長期間のバケーションに出かけて人生を謳歌し、老後はそれをさらに加速させる。
欧米人にできて、日本人にできない理由はないはずだ。
※大前研一・著『50代からの「稼ぐ力」』(小学館刊)より一部抜粋
【プロフィール】おおまえ・けんいち/1943年福岡県生まれ。1972年に経営コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。本社ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を歴任し、1994年退社。以後、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして幅広く活躍。現在、ビジネス・ブレークスルー(BBT)代表取締役会長、BBT大学学長などを務め、日本の将来を担う人材の育成に力を注いでいる。