ビジネス

三菱自「デリカD:5」「ekクロス」 オラオラ顔の訴求力は

「ekクロス」発表会に登場した俳優の竹内涼真さん(右)と益子修・三菱自動車CEO

「ekクロス」発表会に登場した俳優の竹内涼真さん(右)と益子修・三菱自動車CEO

近年、クルマの「顔」であるフロントマスクの大型化が目立つようになってきた。昨年秋にマイナーチェンジした「デリカD:5」や、今年3月より発売している新型軽自動車「ekクロス」などを投入する三菱自動車も大きなフロントマスクを採用しているが、果たしてそれら特徴的なデザインにはどんな狙いが込められているのか。経済ジャーナリストの河野圭祐氏がレポートする。

 * * *
 よく、“オラオラ顔”のクルマという形容を聞く。いかつい、威圧感のあるクルマといった意味だが、その代名詞のように言われた筆頭が、トヨタ自動車のミニバン、「アルファード/ヴェルファイア」で、確かにオラオラチックなクルマはかつてより総じて増えている。

 そんな中、昨秋に行ったビッグマイナーチェンジで、賛否両論話題になったのが、三菱自動車の「デリカD:5」だった。見た目は一見ミニバンだが、最低地上高があるSUVジャンルのクルマでもあり、“SUVミニバン”という独特のポジションを三菱自動車が築いただけに、一定層のファンがいる。

 その「デリカD:5」がマイナーチェンジでフロントマスクを大きく変え、いわゆるオラオラ顔になった。三菱自動車側からすればこの顔立ちは、「ダイナミックシールド」という統一感のあるデザインコンセプトの一貫だ。

 ポイントは、ランプ類のレイアウトを上下に分けて配置し、上部は歩行者からの視認性を高めるデイタイム・ランニングランプ、下部は、対向車や歩行者の眩惑防止のためのヘッドライト配置だという。

 デザイン意匠はまったく異なるが、この上下のランプ、ライトの配置は、たとえば日産自動車のコンパクトSUV、「ジューク」があてはまる。「ジューク」の場合、出たての頃は特色を出すための奇異なデザインにも映ったが、見慣れてくると先進的なデザインに見えるようになったから不思議だ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
国民民主党から参院選比例代表に立候補することに関して記者会見する山尾志桜里元衆院議員。自身の疑惑などについても釈明した(時事通信フォト)
《国民民主党の支持率急落》山尾志桜里氏の公認取り消し騒動で露呈した玉木雄一郎代表の「キョロ充」ぷり 公認候補には「汚物まみれの4人衆」との酷評も出る
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン