芸能

稲垣、草なぎ、香取 ロケバストークを見て嬉しくなった話

稲垣、草なぎ、香取のロケバストークが楽しみに(イラスト/ヨシムラヒロム)

稲垣、草なぎ、香取のロケバストークが楽しみに(イラスト/ヨシムラヒロム)

 月に一度のレギュラー番組となって一年が経った『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)。放送日の夜は、ネットのトレンドワードランキングを独占する状態がいまも続いている。元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾による同番組には、他のネット番組とは異なるどんな魅力が人を引きつけているのか。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、『ななにー』が一年かけて築き上げた魅力について考えた。

 * * *
「ネットテレビが隆盛しつつある」といっても、民放テレビに比べるとまだまだ視聴率は低い。毎週、決まった番組を観る人も多くはないだろう。そんなネットテレビだからこそ口コミが重要。「#番組名」を多くの人にツイートしてもらい、トレンドワード入りを目指す。ファンの力を借りて番組宣伝を行う。

 トレンドワードに掲載されることは難しい、入ればちょっとしたミラクルだ。しかし、こんな奇跡を毎度起こし続ける番組がある。それがAbemaTVで配信される『7.2 新しい別の窓』。レギュラーを務めるのは元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人だ。

 毎月第一日曜日17:00~翌0:12、432分間の生配信といった前代未聞の内容。ただ、ファンにとってはたまらない番組。なんたって、民放テレビで観ることが少なくなった3人を長時間堪能できる。ゲストトーク、ライブ、ゲームといった3つのコーナーからなる『7.2 新しい別の窓』。大枠はあるものの何が起こるか分からない生配信。レギュラー3人に求められるのは即興性だ。

 様々な場所を巡りつつコーナーをこなしていく、必然と移動時間も多くなる。他の番組ならば疲れを癒すひとときとなるロケバス、しかし『7.2 新しい別の窓』場合はトークゾーンへと変わる。

 番組開始当初、“自由”を与えられ過ぎているロケバストークを3人は苦手としているように見えた。どこか堅く、それぞれのキャラクターを演じているように映る。リラックスして話すパートなのにお仕事ムードが色濃い。遊ぶように仕事をこなすことがバラエティ番組、そんなところが上手く発揮されていなかった気がする。「ちゃんとしなきゃ」といったスーパースターの気負いが視聴者に伝わる。

 にわかファンの僕は「ここに中居君がいたら盛り上がるんだろうなぁ……」と何度も考えてしまった。もしかしたら、3人もそう思った瞬間があったかもしれない。

 4月7日の配信で番組は1周年を迎えた。生配信に慣れた結果だろうか。今現在、ロケバスでのトークゾーンは番組の見所になっている。「どこで変わったのか?」といった分岐点は分からない。ただ、バス内の3人は如実にゆるくなっている。最新の配信では、どんどん自然体になる姿が微笑ましかった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
身長145cmと小柄ながら圧倒的な存在感を放つ岸みゆ
【身長145cmのグラビアスター】#ババババンビ・岸みゆ「白黒プレゼントページでデビュー」から「ファースト写真集重版」までの成功物語
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン