国内

ママ友同士のトラブル 原因は甘えと慣れ、感謝は忘れるな

ショッピングの合間に娘とオープンカフェで休憩する真木

 幼稚園や小学校の入園、入学シーズン。出会いがあるのは子供たちだけではない。母親たちにも“ママ友”という新しいコミュニティーが生まれる時期だ。「子供」という共通項だけで親密になってしまうがゆえ、難しい面も多い。

 都内の閑静な住宅地にある瀟洒な邸宅の前に停まった高級車。先に助手席から降りてきた小学生の女の子が慣れた様子でインターホンを押し、家の中に入っていく。母親同士らしき2人は軽く挨拶を交わすと、再び車は走り去った。

 どこにでもあるママ友関係の一コマのようだが、高級車の持ち主は真木よう子(36才)。預かったママは木村カエラ(34才)だった。しばらくすると、カエラは子供を伴って、近所にお出かけ。すっかり真木の娘を“預かり慣れている”様子である。

 もともと家族ぐるみで仲が良かったという真木とカエラ。真木は2015年に離婚して、シングルマザーとなったが、女優業に再び力を入れているなかで、ママ友のカエラに頼ったということのようだ。

 仕事を持つ母親にとって“ママ友”は大切な存在。だからこそ、関係がこじれないよう気をつかう相手でもある。

『「あ~めんどくさい!」と思った時に読む ママ友の距離感』(青春出版社)の著者で、教育ジャーナリストの西東桂子さんが言う。

「ママ友は子育てという共通の悩みや喜びを持っているので、急速に仲よくなりやすいが、気をつけなければいけないこともたくさんあります。特に最近増えているのが、子供を預けることに端を発したママ友間の亀裂です」

 お互いに子供を預けたり、預けられたりの関係がうまく保たれていればいいが、そのバランスが崩れると、不満が生じやすくなる。都内に住む30代の専業主婦が憤る。

「私が専業主婦だということで、パートなどで働いているお母さんから子供を預かってほしいとよく言われます。子供同士も仲がいいので引き受けてきましたが、だんだん当たり前みたいに思われてきて。いつも預かる一方です。専業主婦だって暇じゃないのに…」

 なかには「美容院に行きたいから」「(別の)友達と食事に行くから」といった理由で子供を預けるケースもあるという。だが、“それは無理”と断ると、トラブルのもとになることも。後日、“すごく困ってるときに助けてくれなかった”と、ママ友の間で陰口をたたかれたこともあったという。

 車での送り迎えも、亀裂の原因になりやすい。

「子供が同じサッカー教室に通っているママ友。彼女は運転免許を持っていないので、毎週末の試合のたびに私が車で送り迎えをしています。正直、彼女の家を回っていくのは遠回りになるし、帰りに寄り道をしたくてもできない。時々、無性に腹が立ちます」(40代主婦)

 預かっている側が我慢を強いられているケースもあれば、預ける側は「いいよ」と言ってもらえていても、後から文句を言われるのが怖いとちゅうちょするケースもあるという。

 前出・西東さんによれば、トラブルの原因は「甘え」と「慣れ」にあるという。

「一方が頼るだけの関係が続き、“なんで私ばっかり”となってしまうケースは非常に多い。その根本には相手に対する甘えがあります。最初のうちはお礼の言葉を伝えたり、お土産を持っていったりしていたのに、慣れてくるとついつい感謝を忘れがちになる。そこから生まれる小さな苛立ちが大きなストレスに発展し、ママ友関係がいきなり崩壊してしまうことも少なくないのです」(西東さん)

※女性セブン2019年4月25日号

関連記事

トピックス

若手俳優として活躍していた清水尋也(時事通信フォト)
「もしあのまま制作していたら…」俳優・清水尋也が出演していた「Honda高級車CM」が逮捕前にお蔵入り…企業が明かした“制作中止の理由”《大麻所持で執行猶予付き有罪判決》
NEWSポストセブン
「正しい保守のあり方」「政権の右傾化への憂慮」などについて語った前外相。岩屋毅氏
「高市首相は中国の誤解を解くために説明すべき」「右傾化すれば政権を問わずアラートを出す」前外相・岩屋毅氏がピシャリ《“存立危機事態”発言を中学生記者が直撃》
NEWSポストセブン
3児の母となった加藤あい(43)
3児の母となった加藤あいが語る「母親として強くなってきた」 楽観的に子育てを楽しむ姿勢と「好奇心を大切にしてほしい」の思い
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
過去にも”ストーカー殺人未遂”で逮捕されていた谷本将志容疑者(35)。判決文にはその衝撃の犯行内容が記されていた(共同通信)
神戸ストーカー刺殺“金髪メッシュ男” 谷本将志被告が起訴、「娘がいない日常に慣れることはありません」被害者の両親が明かした“癒えぬ悲しみ”
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン
木瀬親方
木瀬親方が弟子の暴力問題の「2階級降格」で理事選への出馬が絶望的に 出羽海一門は候補者調整遅れていたが、元大関・栃東の玉ノ井親方が理事の有力候補に
NEWSポストセブン
和歌山県警(左、時事通信)幹部がソープランド「エンペラー」(右)を無料タカりか
《和歌山県警元幹部がソープ無料タカり》「身長155、バスト85以下の細身さんは余ってませんか?」摘発ちらつかせ執拗にLINE…摘発された経営者が怒りの告発「『いつでもあげられるからね』と脅された」
NEWSポストセブン
結婚を発表した趣里と母親の伊藤蘭
《趣里と三山凌輝の子供にも言及》「アカチャンホンポに行きました…」伊藤蘭がディナーショーで明かした母娘の現在「私たち夫婦もよりしっかり」
NEWSポストセブン
高石あかりを撮り下ろし&インタビュー
『ばけばけ』ヒロイン・高石あかり・撮り下ろし&インタビュー 「2人がどう結ばれ、『うらめしい。けど、すばらしい日々』を歩いていくのか。最後まで見守っていただけたら嬉しいです!」
週刊ポスト
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《恐怖のマッサージルームと隠しカメラ》10代少女らが性的虐待にあった“悪魔の館”、寝室の天井に設置されていた小さなカメラ【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン