「各球団のスカウトは『間違っても甲子園に行ってほしくない』というのがホンネでしょう。佐々木本人は甲子園のマウンドに立ちたいでしょうが、決して強豪校でない大船渡が勝ち上がるとすれば、昨年の金足農・吉田輝星(18、現・日本ハム)のように、ボロボロになりながらワンマンで相当な球数を投げ抜くしかない。まだ体の線が細く成長段階だけに、スカウト陣は肩や肘への負担はできるだけかけてほしくないと願っている」
163kmを投げたU-18代表合宿で、同級生の星稜・奥川恭伸、横浜・及川雅貴らセンバツ出場投手から「投げる時の意識や考え方を聞きたい」と語った佐々木。高校野球ファンは、甲子園の舞台でスカウト陣をヒヤリとさせる活躍を待ちわびている。
※週刊ポスト2019年4月26日号