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野菜や果物、生育時と同じ環境で保存することでおいしさ保つ

野菜や果物のおいしさを保つには、生育時と同じ状態で保存するのがコツ

 これからの季節、スーパーなどで手に入りやすい野菜や果物をより長く、おいしく食べるには? 青果店に並べる野菜や果物をセレクトしている女性バイヤーに、自宅でしている保存法を聞きました!

「野菜や果物は生育時と同じような環境で保存するのがベスト」と『旬八青果店』のバイヤー・松根拓乃さんは言う。

「暑い気候で育った野菜や果物は、急に寒いところに入れられるとびっくりして傷みやすくなります。また、寒い場所で育った野菜は暖かい場所は苦手。その野菜が育った気候により近い状態で保存することが、鮮度を保つ秘訣ですね」(松根さん・以下同)

 ただし、暑い気候で採れるものでも、気温が上がると、傷みやすくなるため、冷蔵室での保存が不可欠だ。

「暑すぎると野菜や果物は呼吸数を増やし、生命を維持するためにエネルギーを使ってしまい、鮮度が落ちます。私は夏になるときゅうりやなす、トマトなどの夏野菜も、野菜室に入れています」

 また、果物の中には常温で置いておくと、甘味が増す“追熟”が起こるものがある。

「程よく熟したら、食べる2~3時間前に冷蔵室で冷やすとおいしく食べられますよ」

 実際に、食材別の保存方法を解説しよう。

■ほうれん草

【1】ゆでる

袋から出し、根元を切り落とし、表面についている土などを洗い流し、1リットルのお湯に塩小さじ1を入れて約1分ゆでる。

【2】ペーパータオルで水気を取る

ゆで上がったら水にさらして、かたく絞り、さらにペーパータオルで水気を取る。

【3】ラップに包んでジッパー付き保存袋に入れる

空気に触れないようにラップに包み、ジッパー付き保存袋に入れて保存。2日以内に食べる場合は冷蔵室へ。それ以上保存する場合は冷凍庫に入れておく。

■アボカド

【1】まだ硬いものはレンジで加熱

アボカドは皮付きのままなら、常温保存が基本。買ってきてすぐに食べたいけれどまだ硬い場合は、電子レンジで30秒くらい加熱すれば、軟らかく食べやすくなる。

【2】半分残ったら種を取る

切ってしまうと酸化が進むうえ、種があることで、実の部分が成長し味が落ちる。半分は皮を付けたまま、種を取り除く。種に包丁の根元の部分を刺し、回転させてくり抜くと取りやすい。

【3】ラップでぴったり包む

空気に触れると酸化するので、密着するようにぴったりとラップに包んで、冷蔵室で保存。次の日には食べきってしまうのが望ましい。

■もやし

【1】よく洗う

ざるに入れて、流水でよく洗い、表面の汚れを落とす。

【2】ふた付き容器に水を入れて保存

ざるで水気を軽く切ったら、水を入れたふた付き容器に入れて冷蔵室で保存する。雑菌の繁殖を抑えるため、最低1日1回は水を換え、遅くとも3日以内に使い切る。

※女性セブン2019年4月25日号

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